新車販売低迷が影響か? リセールバリューは弱含みのZR-V
▽8.リセールバリュー比較
・CX-8(KG系)の評価は4.0
・ZR-V(RZ系)の評価は3.5
CX-8(KG系)とZR-V(RZ系)の中古車相場は以下の通り。
※中古車相場は、2026年2月調べ。
【マツダCX-8(KG系) スポーツアピアランス 2WD】
・中古車相場:2023年式370万円~400万円
・当時の新車価格比:約84~91%
【ホンダZR-V(RZ系)e:HEV Z(FF)】
・中古車相場2023年式:約290~360万円
・当時の新車価格比:約74~92%
両車とも、3年落ち(2026年時点)となる2023年式の中古車価格は、新車価格比で高値を維持している。このことからも、CX-8、ZR-Vともに高いリセールバリューを保っていることが分かる。
CX-8は、後継モデルであるCX-80の登場により、中古車相場が徐々に下落すると予想されていた。しかし、CX-80の販売がやや伸び悩んでいる影響もあってか、CX-8の中古車相場は大きく崩れていないのが現状だ。今後の動向には不透明感もあるが、人気の高い3列シートSUVであることを考えれば、急激な値崩れの可能性は低いとみられる。安心して選びやすい中古SUVの1台といえるだろう。
一方、ZR-Vの中古車相場も全体的に高値維持傾向にある。高価格帯の車両は新車価格と大きく変わらない水準で流通しており、やや強気の価格設定が目立つ。
その一方で、価格の低い個体では新車価格比が70%台まで下がっているケースも見られる。70%台まで落ちれば、中古SUVとしては買い得感が出てくる水準だ。ただし、リセールバリューという観点ではやや不安材料ともいえる。
ZR-Vの2025年販売台数は約2万台で、前年比49.1%と大きく減少した。こうした新車販売動向は中古車相場にも影響を与える傾向がある。今後も新車販売が低迷すれば、ZR-Vのリセールバリューは徐々に低下する可能性があるだろう。
使い勝手とスペース重視ならCX-8。燃費とスポーティな走りならZR-V
▽9.まとめ・総合評価
CX-8は、ZR-Vに比べてボディサイズが1クラス以上大きく、3列シート仕様となっている。そのため、室内や荷室の広さを重視し、「6人以上乗れるSUVが欲しい」と考えているのであれば、CX-8がおすすめだ。
しかも、CX-8はマツダのフラッグシップSUVとして販売されていたモデル。内外装の質感も高く、走行性能もZR-Vと同等レベルにある。そうしたモデルが中古車であれば、新車ZR-Vとほぼ同等の予算で手に入る点は大きな魅力だ。予算ベースでクルマ選びをする場合、中古車を視野に入れることで選択肢が大きく広がるのは間違いない。
一方で、CX-8の全長4925mmというサイズは、人によっては大きすぎると感じるだろう。狭い駐車場などでの扱いやすさの目安となる最小回転半径は、CX-8が5.8m、ZR-Vが5.5m。取り回しのしやすさという観点では、ZR-Vに軍配が上がる。
また、燃費を最優先に考えるのであれば、ZR-Vのハイブリッドモデル「e:HEV」が有力な選択肢となる。日常使い中心でランニングコストを抑えたいユーザーには、より適したモデルといえるだろう。
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◆大岡 智彦(クルマ評論家・CORISM代表)
自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。
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【監修】中古車のガリバーが運営・クルマのギモンにこたえるサイト「norico」編集長・村田創
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!
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