就業規則で禁止されていた副業が解禁され、スキルアップや収入増のために新しいことにチャレンジした方も多いのではないでしょうか。
ほとんどの方が本業には支障のない範囲で楽しく副業に取り組まれている中、ごく少数ながら本業の職場に迷惑をかけてしまうケースもあるようです。今回はそんな「はた迷惑な副業チャレンジ」話を集めてきました。
「インフルエンサーとして案件狙ってます」
Aさん(関東在住、40代、事務)は入社以来経理部に所属している事務職員です。営業部のように毎年新入社員が配属される部署ではないため、これまで派遣会社に繁忙期だけ依頼する程度で業務を乗り切ってきました。
そんなAさんの部署に、久しぶりの新入社員が配属されることになり、Aさんもこれでやっと新しい基幹システム導入の計画に着手する余裕ができるかな…と喜んでいました。
明るくはきはきとした受け答えで、経理職を志望していただけあって簿記2級も取得済み、期待の新人であることは間違いないのですが、今悩んでいるのは新入社員の「副業」問題です。
ある日ランチタイムの終わりに休憩室から声と音楽がするので覗いてみると、新入社員がスマホに向かって「踊って」いる姿を目撃。「何してるの?」とたずねたところ「昨日疲れすぎてて投稿できなかったので、スーツ姿で撮ってみようかなと思って!私、副業でインフルエンサーやってるんです。まだまだですけど。化粧品系の案件とか狙ってます!」とニコニコ。
「…いいけど会社で配信はやめてね??」と答えたものの、その対応でよかったのか悩んでいるそうです。
ハンドメイド作りにはまっている後輩
Bさん(関東在住、40代、派遣)は派遣スタッフとして大手食品メーカーの製造部門で働いています。毎日多くのスタッフと一緒に休憩を取るなかで、何人かのスタッフと仲良くなりました。
Bさんが悩んでいるのはそのうちの一人の「副業のアクセサリー作り」です。ハンドメイドイベントでは人気シリーズもあるのだとかで、最初は「可愛いね!」と気に入って作品を購入したら、毎月のように「今月はこれがオススメ!」と持ってくるようになってしまったのだとか。
「正直、売れ残りですよね。ピアスなんて毎月欲しいわけじゃないですし。やんわり今月はシフト少なくてお金ないわと断ってますけど、断ること自体がストレスです。副業のセールスは職場で禁止令出してほしいです」
問題視されるようになるのも時間の問題かもしれませんね。
「営業アポ代行案件」で部長のアポを取ろうとした若手
Cさん(関西在住、30代、会社員)が最近驚かされたのは、入社3年目の若手社員です。「いつか起業したい」が口癖で、営業としてやる気は見せているものの空回りするタイプなのか、営業成績はいま一つ伸びない若手社員のメンターとして、月に一度面談を担当しています。
「Cさん、〇〇本部長のアポって、スケジュール管理システムから申請しておけば大丈夫ですかね」との質問に「本部長?しかも他部署の?なんで??」と答えたところあまりにも思いがけない答えにCさんはビックリ。
「営業アポ代行って副業案件があって、部長クラスの紹介だけで1件3万なんです!すごくないですか」
何が悪いか全くわかっていない若手社員を必死でとめたCさん、副業禁止のままの方がよかったんじゃないか?と密かに考えているそうです。
新しい働き方?「ポートフォリオワーク」とは
「本業、副業、フリーランス、起業といった多様な就業形態を組み合わせ、自律的にキャリアを構築するスタイル」をポートフォリオワークという新しい働き方として志向する価値観が広がっています。
副業の手法の広がりもその一助となっていますが、働き方として定着するにはまだまだ過渡期であり、本業とのバランスをどのようにとるべきか、試行錯誤する必要がありそうです。
【参考】
▽リクルートワークス研究所|Z世代の新たな働き方「ポートフォリオワーク」とは何か?
https://www.works-i.com/research/labour/column/generation-z/detail008.html