東京・赤坂の高級個室サウナで夫妻が死亡した火災。捜査が進むにつれ、店舗側のずさんな運営があらわになった。中でも大きくクローズアップされているのがドアの不具合だ。
今、SNS上で注目を集めているのが「ユニットバスのドアってなんですぐ割れる樹脂パネルやねんって思うかもだけど、今回のサウナ事故みたいなことメーカーはちゃんと想定してるのよね。」と紹介したトイレ屋へっちゃんさん(@suidouya3Toilet)の投稿。
トイレや浴室の工事を手がけるへっちゃんさんの仕事柄、なんとも説得力のある指摘だ。この発想が件のサウナの運営会社にあれば…。へっちゃんさんにお話を聞いた。
ーー今回の赤坂のサウナ火災について。
へっちゃん:亡くなられたご夫婦が、最後までなんとかしようとしていたとのことで残念でとても辛い気持ちになりました。その中でも特にドアの構造について怒りと疑問を持ちました。
ーー「ドアが開閉ができない状況」と報道されています。
へっちゃん:職業柄、お風呂のドアの構造はよく理解してます。サウナ用とは多少異なるとは思いますが、把手が外れるなんてことは一般的な風呂ドアではまず有り得ないことです。外れるとすれば取付け不備か、経年劣化ですが、経年劣化であれば前兆不具合があります。今回のドアがそのような状態でなかったのであれば、把手の強度やドアの重さなどドア自体の品質を疑いたくなります。
ユニットバスの場合はXのポストの通り樹脂パネル(面材)を割って脱出することができます。また、脱衣場側から外せるつくりになっており、風呂の中で人が倒れたり閉じ込められたりした場合は外から助けられるようになっています。
今回のサウナも、万が一の想定をして運営されていればこのような事態にならなかったと思うと本当に残念です。今後、ドアの構造においてなんらかの基準がつくられることを切に願います。
ーー投稿に大きな反響がありました。
へっちゃん:まずは多くのいいねをいただけてうれしく思います。住宅設備の仕事をしておりますので、少しでも業界のことを知ってもらえるきっかけになって良かったです。皆さんからいただいたコメントを読んでいると、事故で仕方なくドアを割ったという方はいませんでした。それよりも掃除の際にぶつけて割っちゃったとか、子供が蹴飛ばして破損したといったケースが圧倒的に多かったです。実際に私も仕事において、割れたユニットバスのドアを修理して欲しいという依頼がありますが、ほとんどが生活するなかでの粗相によるものです。
今回のポストによって、ドアが割れるつくりになっている事をはじめて知ったという方がそれなりにいらっしゃいました。ほんの少しではありますが防災の役に立てたと思うと、これからも有意義なポストを心がけたいと思いました。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「上のスライドスイッチずらすと、外からも簡単に外せるようになってますよね」
「4分割の樹脂パネルのもありますし、かなり古い時期から考えられてたのかもしれませんね 固すぎず柔らかすぎず絶妙なパネルですもんね!」
「知らなかったです。 『割れやすい=危険』じゃなくて、非常時に逃げるための設計なんですね。 普段見えないところで、ちゃんと命のこと考えられてるの知れてよかった。」
など数々の驚きの声や共感の声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはどのように感じただろうか。
なお今回の話題を提供してくれたへっちゃんさんはYouTubeチャンネル「トイレTV」で水まわりの役立つ情報、トイレや蛇口などの修理方法を紹介。また業務としてウォシュレットを分解・洗浄するトイレ掃除サービス「トイレピカリーノ」、かかりつけ水道屋が見つかるポータルサイト「水道屋屋さんドットコム」に携わっている。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
トイレ屋へっちゃんさん関連情報
Xアカウント:https://x.com/suidouya3Toilet
YouTubeチャンネル「トイレTV」:https://www.youtube.com/channel/UCxB95LclScuFvHm6MsV782g
トイレピカリーノ:https://pikariino.com/
水道屋屋さんドットコム:https://suidouya3.com/