マキを迎えたことがきっかけになり、お外で暮らす猫たちのために何かできないかと考えるようになりました。保護猫活動をされている方いわく、外の環境で暮らすということは、猛暑や厳冬、縄張り、食べ物や水の確保など、特に子猫が生き延びていくには想像以上に過酷なんだと。マキもケガをして痩せていましたし、もし私と出会わなければ行き倒れて死んでいたかもしれません。マキと一緒に過ごすうち、マルシェなどのイベントには積極的に参加、出展して、売上の一部を保護猫活動に寄付するようになりました。小さな力でも誰かの役に立てるように。今はそんな思いを込めて日々、土と向き合っています。
イベントは春や秋の過ごしやすい時期に集中することが多く、一人で作っているので、生産が間にあわず、以前だったら出店の申し込みを諦めようかと弱気になる時もあったのですが、今では床にデンと寝転がっているマキを猫吸いして、よしよししていたら元気が出て、不幸な猫を1匹でも減らせるよう頑張ろうと思えるようになりました。
目指しているのは、パッとみて「ああ、これはうみねこ工房さんが作った作品ですね」と猫好きさんらにわかってもらえるような器を作ること。疲れたり嫌なことがあったりしたときでも、器の猫たちをみてほっこりと優しい気持ちになってもらえたら。そんな器をマキと一緒にこれからも届けていきたいと思っています。
【店名】「うみねこ工房 久峰窯」
【住所】福岡県福岡市東区弘2408-45
【インスタグラム】@uminekokoubou