セックスレス解消の5つの具体的な方法
セックスレスの改善には時間がかかりますが、適切な方法で段階的に取り組むことで、必ず解決に向かう道が開けます。5つの具体的な方法は以下の通りです。
▽1.パートナーとの対話時間の確保
夫婦関係を改善するための第一歩は、意識的に対話の時間を作ることです。「忙しい」「疲れている」という理由で後回しにせず、例えば食事の時間や入浴後の30分など、毎日決まった時間を確保しましょう。
特に効果的なのは、スマートフォンの電源を切るなど、お互いが集中できる環境を整えることです。「今日はどんな一日だった?」「最近気になることは?」といった何気ない会話から始めることで、自然とコミュニケーションを増やすことができます。
▽2.スキンシップの段階的な再開
急激な変化は、かえってお互いに負担をかけてしまうことがあります。まずは、「おはよう」「おやすみ」の挨拶と共に軽く手や肩に触れる、一緒にソファでリラックスするときに自然に体が触れ合うなど、日常的な触れ合いから始めましょう。
肩もみや足マッサージなど、リラックスできるスキンシップもとても効果的です。「疲れているでしょう?」「マッサージしようか?」という思いやりの言葉を添えて、自然に触れ合う時間を作ることができます。こうした何気ないスキンシップが、夫婦の絆を徐々に深めていくのです。
▽3.ストレス要因の特定と解消
夫婦それぞれが抱えているストレスを具体的に書き出し、解決できることから一つずつ取り組んでいきましょう。例えば、家事の分担を見直したり、休日の過ごし方を工夫することで、心に余裕が生まれます。
また、仕事や育児のストレスは一人で抱え込まず、パートナーに相談することが大切です。「最近こんなことで悩んでいる」と素直に伝えることで、お互いの気持ちを理解し合えるようになります。
▽4.生活リズムの見直しと改善
不規則な生活習慣を改善することは、夫婦関係にも大きな影響を与えます。まずは、就寝前にスマートフォンを使うのを控え、できるだけ同じ時間に寝ることを心がけましょう。
また、休日は2人で過ごす時間を意識的に作ることが大切です。家事や育児に追われがちな休日ですが、例えば朝食を一緒に取ったり、散歩に出かけたりすることで、短い時間でも2人の時間を確保でき、自然と会話も増えていきます。
▽5.2人で取り組む趣味や活動の開始
共通の趣味や活動は、夫婦の絆を深めるとても効果的な方法です。例えば、料理教室に通ったり、休日に一緒にジムで運動したり、新しいことにチャレンジすることで、お互いの新しい一面を見つけられるかもしれません。
一緒に目標を持って取り組むことで、自然と会話も増え、達成感を共有できるようになります。毎週の映画鑑賞や、月に1回の外食デートなど、2人で楽しめる定期的な活動を見つけることが、良好な夫婦関係を築くための第一歩になります。
セックスレス解消につながる!効果的なコミュニケーション術
セックスレスを解消するには、パートナーとの適切なコミュニケーションがとても重要です。しかし、「どう切り出せばいいのか」「相手を傷つけてしまうのでは」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、効果的なコミュニケーションについて詳しくご紹介します。
◆パートナーとの会話の始め方
会話を始めるタイミングや方法は、コミュニケーションをうまく進めるためにとても大切です。
相手が疲れていたり、イライラしている時は避け、リラックスできる環境で話を切り出しましょう。「今、少し話せる時間ある?」と、まずは相手の状況を確認してから始めると、スムーズに会話が進むでしょう。
◆相手の気持ちに寄り添うための3つのポイント
相手の気持ちを理解し、信頼関係を築くためには、適切な聞き方と伝え方がポイントです。
ここでは、パートナーとの会話を円滑にする3つの具体的なポイントをご紹介します。
▽1.まずは黙って最後まで聞いてみよう
相手が話し始めたら、途中で遮ることなく、最後までしっかりと聞きましょう。「それは違う」「でも」と反論したくなる気持ちをぐっと抑えましょう。
うなずいたり、相づちを打ったりすることで、「あなたの話をしっかり聞いているよ」と伝えることができます。また、相手の表情や声のトーンにも注意を払い、言葉の裏にある本当の気持ちを理解するよう心がけましょう。
▽2.感情に振り回されずに相手を理解しよう
話を聞いている時は、すぐに反論したり解決策を提案したりするのではなく、まず相手の立場に立って考えることが大切です。「なぜそう感じたのだろう」「どんな思いがあるのだろう」と、相手の気持ちに寄り添う姿勢を持ちましょう。
もし感情的になりそうな時は、深呼吸をして自分の気持ちを落ち着かせてから返答するのも効果的です。これにより、冷静に対話を進めることができます。
▽3.共感の気持ちを言葉で伝えよう
相手の話を聞いた後は、「そう感じていたなんて知らなかった」「その気持ち、よく分かるよ」といった共感を示す言葉を返すことが大切です。具体的に相手の言葉を引用して、「〇〇と感じていたんだね」と伝えることで、しっかりと話を聞いていたことが相手に伝わります。
また、「それは辛かったね」「大変だったね」といった労いの言葉を添えることで、相手は自分の気持ちが理解されていると実感することができます。
~夫婦カウンセラー丸山 紀惠さんのコメント~
精神的な部分が影響を及ぼす事柄で、お互い良いも悪いも全てを受け入れる行為としての大切な時間です。日頃から無関心にならないような意識は重要です。
年代や個人差は大いにありますが、お互いよくわからない状況のすれ違いは避けたいものです。何か変化に気づいても話しかけずに放っておく事は、そもそもパートナーに興味がなく、無視していることと変わりません。これを放置するのではなく目を見て話せる状況を持ちましょう。
NGな言動と推奨される対話例
夫婦のコミュニケーションでは、些細な言葉の選び方が会話に大きく影響します。ここでは、避けるべき言動と、それに代わる効果的な言い回しを紹介します。
◆こんな言葉は要注意!避けるべき言動
相手の気持ちを傷つけたり、会話を妨げたりする言葉には気をつけましょう。「いつもそうだよね」や「あなたが悪いんでしょ」といった責める言葉は、相手を追い詰めて心を閉ざしてしまう原因になります。
また、「どうしてそんなことも分からないの?」や「そんなの当たり前でしょ」という軽んじる言葉も、信頼関係を壊す危険な表現です。
◆パートナーの心を開く声かけの具体例
代わりに、「私はこう感じているんだけど、あなたはどう思う?」や「一緒に良い方法を考えていきたいな」といった前向きな言い方を心がけましょう。
また、「〇〇してくれて嬉しかったよ」や「私にも至らない点があったね」など、感謝や謝罪の言葉を適切に使うことで、お互いの気持ちが伝わりやすくなります。
◇ ◇
セックスレスの改善には時間と努力が必要です。しかし、お互いを思いやる気持ちと、具体的な行動があれば、必ず状況は改善できます。一つずつ、できることから始めていきましょう。
◆監修者:丸山 紀惠
探偵業界で20年のキャリアを持つ、リコ活 夫婦カウンセラー。浮気問題を得意とし、豊富な経験を活かした的確なアドバイスを提供。自身も30年前に同様の経験を持ち、相談者の心情を深く理解している。明るいオフィスでのカウンセリングを実施し、必要に応じて探偵による調査や弁護士の紹介も行う。結婚前の相談から夫婦間の諸問題まで、個々の状況に応じた解決策を提案。趣味は神社仏閣巡り。
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