絶品カニと外湯めぐりで人気の城崎温泉 100年前の大震災を乗り越え、スタンプラリーに水着バスなど若旦那のアイディアでピンチを救った「共存共栄」の精神とは!?

クラブTVO編集部 クラブTVO編集部

人気低迷の時期を支えたのは若旦那たちのアイデア

震災を乗り越えてきた城崎温泉。昭和中頃、観光レジャーブームが到来し城崎の温泉街も賑わいを見せていた。しかし、50年代に入ると主流は団体旅行になり、他の温泉地には大きく設備の整ったホテルが建設されて行きます。大規模なホテルや旅館を持たない城崎温泉は人気が低迷してしまいました。

そこで立ち上がったのが、若旦那たちの「二世会」(城崎温泉旅館経営研究会)。みな、都会で就職したのち、跡を継ぐためにUターンしてきた20代の若者たちでした。

先代たちが守ってきた城崎温泉の良さを守りつつ、観光客を呼び込む起爆剤はないか...。城崎温泉の魅力は7つある「外湯」だと考えた若旦那たちは、「七福神めぐり」になぞらえて、それぞれの湯にご利益を設けることに。こうして誕生したのが「外湯七福神スタンプ帳」。全てめぐった方には記念品をあげるという体験型のスタンプラリーはお客さんにも好評となりました。

さらに、温泉街には他にも課題が…。2月〜8月は閑散期に当たるため、夏にお客さんを呼び込むことが命題でした。その頃、昭和60年代は海水浴ブーム真っ只中、城崎温泉にも近い海水浴場があったので、若旦那たちは城崎温泉から海水浴場へ直行する「水着バス」を運行することに!

海で遊び終えたらバスで外湯へ直行という至れり尽くせりのサービスが人気となりました。バス会社もシートにビニールをしいて浜茶屋券をつけてくれるなどしてくれたそうです。

こうした取り組みで城崎に活気を取り戻すことに成功したのです。

今も受け継がれる「共存共栄」の精神

1300年前に道智上人が開湯して以来、湯治場として栄えてきた城崎温泉。湯治場の誰でも受け入れるという精神から外湯はタトゥーOKのため、海外からも注目を集め、外国人観光客数は8年間で45倍に急増。年間で国内外の観光客100万人を迎え入れている小さな世界都市となった城崎温泉を支える現在の「二世会」のみなさんにポイントを尋ねると「仲間意識が未来をつくる」ということ。

町の大半が失われた震災をチャンスに変えて町全体で乗り越え、さらに仲間同士のつながりで発展を続けている城崎温泉。カニのシーズンであるこの時期、絶品のカニ料理と温泉を堪能しに訪れてみてはいかがでしょうか。

番組情報

〇番組名
日経スペシャル もしものマネー道もしマネ
〇内容
『もしもの時』に備えるマネー道!マネー活用バラエティ!
〇放送日時
テレビ大阪 第1~3日曜日 午後2時放送!放送終了後はYouTubeチャンネル、TVerで無料見逃し配信中。
〇番組HP
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/moshimane/
〇もしマネYouTube再生リスト
https://www.youtube.com/watch?v=6Wfd4Gf2l74&list=PLtu-h0BP6Mk-n6KEfGFbhk6dQLJuhYTgU
〇番組TVer
https://tver.jp/series/srxig6d8zn

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