親族や警察官などを装って高齢者から金銭をだまし取ろうとするオレオレ詐欺。
防止に向けさまざまな対策が取られているが、手口の巧妙化により近年も被害者は後を絶たないようだ。
今、SNS上で大きな注目を集めているのはそんなオレオレ詐欺被害が直前で回避された模様をレポートしたエッセイ漫画。
この漫画エッセイを紹介したのは『モディリアーニにお願い』『君と銀木犀に』などの作品で知られる漫画家の相澤いくえさん(@aizawa_ikue)。
現金をおろすため何げなく銀行のATMに立ち寄った相澤さん。ところがそこには誰かに電話で指示を受けながらATMを操作する高齢女性の姿が。相澤さんが銀行員に知らせたため、危機は寸前で回避されたそうだが、もし気が付く人がいなかったらと思うとハラハラしてしまうエピソードだ。
相澤さんにお話を聞いた。
ーーATMでお電話されていた方の年代は?
相澤:正確にはわかりませんが、椅子にもなるタイプのカートを引いておられたのでけっこう高齢なのだと感じました。
ーー通報した後、女性は納得していたのでしょうか?
相澤:銀行員の方が電話を代わって、もう一人が「おばあさんに何かお困りですか〜?」って聞いていたんですが、本人はまったく納得いってない様子でした。むしろ銀行員に対してちょっと怒っている感じでした。
ーー投稿に大きな反響がありました。
相澤:「よくやった!」というような反応が多くてうれしかったです。もっと上手く対応できたんじゃないか…という思いと、私の中でまだ「慌て」が続いていたので…。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「わ〜、よかったです…!! 私だとテンパって自分が間に入っちゃいそう…。ちゃんと行員さんに連絡なさった先生さすがです‼︎ 私も、事件かどうか分からなくても、相澤先生みたいに動けるようになります 」
「事務所が閉まっていたそうだけど、振り込め詐欺の電話は行員に気づかれないようにするため窓口が閉まっている午後3時以降を狙うらしい。」
「こんなことを申し上げるのはいけないのかもしれませんが、銀行員の方々の慌てぶりが頼もしく とても嬉しくなってしまう」
など数々の驚きの声、称賛の声が寄せられた今回の投稿。同様の光景に遭遇した方はぜひ参考にしていただきたい。
なお今回の話題を提供してくれた相澤さんは現在コミックサイト「トーチ」(リイド社)で『カイの砂漠』を連載中。都会から生まれ育った町へ帰ってきた女性の葛藤や交友を鮮やかに描いた力作なので、ご興味ある方は要チェックだ。
【相澤いくえさん関連情報】
▽Xアカウント
https://x.com/aizawa_ikue
▽「カイの砂漠」
https://to-ti.in/product/kay-no-sabaku