自民党前衆院議員、杉田水脈氏が自身のX(旧Twitter)で「『深刻な荒廃状態にある』ルーブル美術館が政府に対応求める」との報道に言及した。ルーブル美術館はフランス政府に対し「博物館の中ではいたる所に損傷があり、深刻な荒廃状態にある」などと改修などを訴える文書を送った地元メディアの報道に触れ、「私が2017年に行った時には既にこんな様子で、唖然とした」とゴミが散乱するトイレや館内の現場写真を投稿した。
ルーブル美術館の地元メディアは、美術館内部について「防水性をなくした場所や、深刻な温度変化の影響で作品の保存が危ぶまれている」と指摘し、見どころの一つになっている「モナリザ」についても「作品と作者であるレオナルド・ダ・ヴィンチを理解しないまま、熱狂した大衆が押し寄せていて、美術館としての使命が問われている」と危機感をにじませている。
杉田水脈氏は2017年にルーブル美術館を訪れた際に館内の荒れた様子を投稿し、「ルーブル美術館、その後は効率よくお目当の彫刻や絵画を見ることができました。フェルメールだけが閉鎖中だったのが少し残念でした」「が、もっと残念だったのがこれ!どんなに飾ってある作品が美しくてもこれじゃ台無し」と残念がっていた。
杉田氏は鳥取大学卒業後、西宮市役所勤務を経て2012年衆議院議員総選挙に兵庫6区から日本維新の会公認で立候補し、比例復活で当選した。2014年衆議院議員選挙で落選した後、2017年衆議院議員選挙で自民党から立候補し、比例中国ブロックで当選を果たした。その後、自民党の裏金問題で、党役職停止6カ月(不記載額1564万円)の処分を受け、衆院選出馬を見送った。2025年夏の参議院議員選挙に全国比例で立候補する意向を表明している。