部屋に置いておくだけで自動的に床を掃除してくれるお掃除ロボット「ルンバ」。
その便利さに自宅に導入しているという人も多いと思うが、今SNS上で注目を集めるのはベトナムで発見された「偽ルンバ」だ。
「『ルンバ買ったよ、しかも100万ドンしなかった、安いでしょ!』と喜ぶベトナム妻」と件の偽ルンバを紹介したのはベトナム在住の今井淳一さん(@imajun)。
ブランド名は富士通ならぬ「FUJISU」(※ルンバの製造元はアイロボット社)。「Made in Japan」と表記されているが「モップも作ろうそしてほうきの嫉妬」など謎のキャッチフレーズ。しかも会社のモットーは日立の「Inspire the Next」……。
なんとも香ばしいこの偽ルンバについて今井さんに聞いた。
ーーベトナムではこういった偽物は多く出回っているのでしょうか?
今井:ベトナムでは日本製品を騙る偽物は確かに多いです。それはベトナム人が、「日本製品は素晴らしい」と考えるブランドイメージの裏返しでもあります。もちろん褒められたことではありません。そういったイメージを利用する商法で、日本ブランドを傷つけるのをやめてほしいと思います。
ーー奥さんはなんと?
今井:妻は「多少なりとも日本製品に慣れている私もこんなにはまったんだから、普通のベトナム人は相当信じただろう」と言っています。でも一応動いているこの偽物ルンバくんにはそれなり満足しているようです。
ーーちゃんと動くんですね!
今井:本物のルンバの性能を私は知りませんが、一応ちゃんと動いており、ホコリなどは拾ってくれています。
ーー大きな反響がありました。
今井:割とこの手のニュースは多いのかなぁと思う中で、こんなにX投稿に反響があり、正直驚いています。
◇ ◇
今井さんが反響を奥さんに話すと「実はそれだけじゃないの!」とfacebook上の「FUJISU社バクニン倉庫大火災、被害甚大でベトナム市場撤退、涙の在庫一掃セール、買って支援を!」というフェイクニュースの投稿を見せられたという。しかも「FUJISU社」サイトは既にアクセス不可。たかが偽物と看過できないプロジェクトの壮大さに驚くばかりだ。
日々、硬派なベトナムニュースやベトナム語、ベトナム文化について紹介している今井さん。ベトナム及び海外事情に関心ある方はぜひXやnoteのアカウントをチェックしていただきたい。
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