「みたらしバターサンド」が大ヒット 京都の和菓子店『梅園』…100年の歴史を変えた跡継ぎ娘の挑戦 両親の反対押し切り百貨店進出、働き方改革も

クラブTVO編集部 クラブTVO編集部

葵の狙い通り、【うめぞのCAFE & GALLERY】には若者客が訪れ新メニューも評判を得ます。カフェの一番人気メニュー『抹茶のホットケーキ』は、和のテイストとメレンゲを使ったふわふわ感を感じてもらうべく、「お箸で食べる」という驚きのスタイル!普段試作で食べていたスタイルをそのまま提供し、その食べやすさも相まって人気メニューとなりました。

三代目になった葵!労働環境改善にも取り組む跡継ぎ娘の止まらない快進撃

精力的な活動が両親に認められ、2014年に三代目を継いだ葵。経営者として次なる改革を行うため、社員に聞き取りを行ったところ「ギリギリの人数で働いているから、繁忙期に風邪をひいたりしても休めない…」との声が。ここで労働環境の改善が必要と気付かされます。

葵は一人当たりの負担を減らすべく、従業員の人数を増やすことを決意。人を増やすためには新店舗の設立と売り上げを上げることが必要になるため、少人数でも売り上げを伸ばせる百貨店への出店を目指すことになりました。

しかしその壁は高く、高望みはするなという両親の説得により断念。かと思いきや、葵の「何か問題が起こったら解決したい」という性分は変わりません。どうすれば百貨店に進出できるのかを考え、百貨店で扱われる商品は贈答用で日持ちすることに加え、年齢層の高い方向けの高級感が必要だと考えます。

そこで、葵は2016年に百貨店進出を見据えた新店【うめぞの茶房】をオープン。餡をわらび粉と葛で固めた『かざり羹』という創作和菓子を販売し、百貨店進出の足掛かりをつくります。

ついに百貨店に進出!店の名物に原点回帰した商品が大ヒット!

百貨店進出の足掛かりの商品も完成したころ、加えて葵は日本中の和菓子作家と共同で【山滴る甘党市】を開催。洋菓子が全盛の時代に改めて和菓子の魅力を感じてもらうこのイベントが大盛況に!

この光景を目の当たりにしたジェイアール京都伊勢丹の担当者から電話があり、見事、百貨店への出店が決定しました。しかし、条件として「梅園」の強みを活かし、名物のみたらし団子をベースにした新商品を作ってほしいと要望を受けます。

この要望を受け、生まれたのが 『みたらしバターサンド』。梅園名物「みたらし団子のタレ」をふわふわのバタークリームでくるみ、さっくりと焼き上げたクッキーでサンドした商品です。

そして2019年、ついに念願だった百貨店に【梅園oyatsu】をオープンすることに。贈答用の日持ちする商品でこれまでの店舗とは違う新たな客層をとらえることにも大成功!

目標にしていた労働環境も順調に改善に向かっており、今では有休も消化できるくらいの余裕が出てきたとのことです。

そんな梅園のもしマネポイントは…「変わらないために変わり続けること」。リブランディングにより進化を遂げる甘党茶屋「梅園」三代目 西川葵さんの挑戦はまだまだ続きます。

番組情報

〇番組名
日経スペシャル もしものマネー道もしマネ
〇内容
『もしもの時』に備えるマネー道!マネー活用バラエティ!
〇放送日時
テレビ大阪 第1~3日曜日 午後2時放送!放送終了後はYouTubeチャンネル、TVerで無料見逃し配信中。
〇番組HP
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/moshimane/
〇クラブTVO もしマネ
https://club.tv-osaka.co.jp/tag/moshimane/
〇もしマネYouTube再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PLtu-h0BP6Mk-n6KEfGFbhk6dQLJuhYTgU
〇番組TVer
https://tver.jp/series/srxig6d8zn
 

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