8万円稼いで、2キロダイエットも夢じゃない!? 自転車でウーバーイーツ配達員…1カ月副業したときの報酬金額と消費カロリーを計算

長澤 芳子 長澤 芳子

独立行政法人労働政策研究・研修機構が2023年9月22日に公開した「調査シリーズNo.231 副業者の就業実態に関する調査」によると、仕事をしている人のうち副業をしている人の割合は7.2%という結果でした。また本調査では、副業に費やす労働時間も調査されており、平均で週14.5時間という結果が示されています。

そして副業とともに関心が高まっているのが健康面です。経済産業省が公表している「特定サービス産業動態統計調査」によると、フィットネスクラブの売上は、コロナ禍で大きく売上を落とした2020年度以降、常に前年度を上回っており、フィットネスに関心を持つ人が増えていることが分かります。

副業と健康面に関心が高まっているなか、その双方を同時に満たす方法として、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーになる人も多いようです。自転車を使って飲食店から注文者のところまで配達をすれば、いい運動になり、なおかつ配達によって収入が得られるからです。では実際に、ウーバーイーツの配達パートナーとして働いた場合、どれくらいの収入が入り、どれくらいのカロリー消費できるのでしょうか。

まず計算をする前に、前提条件を決めなければなりません。ウーバーイーツの配達パートナーが得られる収入は、公式サイトに予定配送料(基本金額+配達調整金額)+チップによって計算されると記述されていました。ただし、それらの金額が具体的にどれくらいになるかはわかりません。唯一情報としてあったのは、1.9kmの距離を12分で配達した場合、350円になるというサンプルです。

そのため、配達経験者がSNSで公開していた16件の情報から1件あたりの平均値を算出したところ、3.1kmの距離を21分で配達し報酬が596円という結果でした。従って、以下の計算はこの数値をもとにおこないます。

前述した調査結果で、副業に費やされる時間が週平均14.5時間とのことだったので、この時間をウーバーイーツの配達にあてたとすると、週平均で約2万円が得られる計算になります。これを1カ月おこなえば、約8万円の収入が得られるでしょう。実際はここに待ち時間で報酬の発生しない時間があったり、チップによってプラスの収入が得られたりと収入の増減はありえます。

また、この配達を自転車で行った場合、3.1kmを21分で走っているので、時速は約9kmになります。消費カロリーは体重と速度から算出されるため、ここでは体重70kgの人が配達していると仮定します。消費カロリーの計算は、下記の式で算出しました。

消費カロリー=メッツ値×体重×運動時間×1.05

ここでいうメッツ値とは、「安静時の何倍のエネルギー消費をするか」という運動強度を示す指標で、時速10km程の自転車運動の場合、4.0で計算できます。この式に当てはめると、消費できるカロリーは週平均で約4,200kcalとなります。体脂肪を1kg減らすのに必要なカロリーが、約7,200kcalと言われているので、1カ月働けば2kg以上の減量も不可能ではないでしょう。

SNS上では「ダイエット目的で始めたけど今では本業」「14時間の稼働で5万円弱稼げてダイエットもできた」という声をあげる人がいる程、効果があるようです。

今回の計算結果をみると、限られた空き時間を有効活用して、収入と健康を手に入れる方法としてウーバーイーツの配達パートナーは、魅力的な方法だと思われます。ダイエットしたいけど、ジムに行く費用がないという人には、最適な方法かもしれません。

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