「指定時間は19~21時。この勝負、ギリギリか?」→そして、崩れ落ちる男…宅配便めぐる哀愁マンガに10万人が共感

竹内 章 竹内 章

この勝負、ギリギリってとこか。さあ、飛ばすぜッ!!バイクをかっ飛ばすヤンキー漫画のように主人公は家路を急ぎますが、次のコマでは玄関前にへなへな崩れ落ちます。その理由は、ドアの郵便受けに差し込まれた不在連絡票でした。指定した場所に非対面で宅配物の受け取りできる“置き配”ですが、便利なサービスが普及する前を描いた漫画がTwitterで話題です。10万人が「あるある」と共感した展開について、作者の青木ぼんろ(@aobonro)さんに聞きました。

19時から21時の間に配達を指定した漫画の主人公は、仕事を終えダッシュで19時3分に帰宅します。が、時すでに遅し。不在連絡票に脱力し荷物を受け取れませんでした。日々の出来事が漫画のネタになっているという青木さんに聞きました。

ーわずか3分の攻防戦です

「これは3年前くらいに実際経験したものです!今はアマゾンで頼むときは必ず置き配しているのですが、ふと「昔は配達時間との戦いだったなぁ」と思い出し描いてみました」

ー「わかりみが深い」「めっちゃ経験あるこれwww」といった声が上がっています

「正直ここまで反響あるとは思いませんでした。みんな配達時間と戦ってきた戦士なんだなと勇気をもらいました。置き配は最高のサービスなのですが、対応していない配送業者も多いので、もう少し給与が上がったら宅配ボックス付きの部屋に越したいです!」

ー他の漫画の主人公も青木さんでしょうか。漫画「ドリンクバー」で、モナ王状態の氷を細かくしようと突っついていて、お店の人から注意されるシーンに悲哀を感じました

「このキャラのモデルは私です。日常生活で起こる事象(ドリンクバーの場合は「氷が固まっている」)を頭の中で、友達にどう話したら笑うのかというのを考えます。何かに例えるのか(今回は「モナ王」)、オチをどこに持っていくかなどを考えます。頭の中の友達が笑えばメモに書いておき、(頭の中の)友達が真顔ならボツです」

今回の不在連絡票をめぐる漫画には、配達の事情を知るユーザーからのコメントも寄せられました。「こういう場合には近場で19時になるまで待機して、19時になったと同時に訪問する感じです。他の方が仰っている「休日、午前中指定にすると何故か来ない件」ですが、休日は午前中指定の荷物が多く、中々早く回りきれないことが多いです…。本当に申し訳ありません」「時間指定で指定時間ジャストで不在入れる時もある。じゃないと最後のほうが指定時間内に終わらないんよ…」「配達員的に言うと指定時間に間に合わないのは本当申し訳ないけどその日の物量で朝便、午後の便が60〜140個くらいまでの振り幅あるから早い日遅い日あるのは勘弁してほしいのが本音」。荷物を届ける側の事情はよく分かりました。

指定時間にはできるだけ家にいて、不在連絡票をめぐるお互いの「がっかり」を少しでも減らいたいですね。そして今回の漫画で一躍注目を集める青木さんが宅配ボックス付きの部屋に引っ越せますように。

日々の出来事を漫画にしている青木さんはTwitterアカウントで作品を公開中です。こちら→https://twitter.com/aobonro

「あの日見た紅葉に書かれた名前を、僕はまだ忘れていない。」

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