新卒者の場合、「貯金が少なくても車を買える?」「ローンの返済や維持費の支払いに困らない?」と不安になる人は多いです。新卒者でも車をローンで購入し、所有することはできます。手取り20万円の人が車をローン購入した場合の生活費をシミュレーションしているので、まずはそちらをご覧ください。
車をローン購入した場合の生活費
2021年の新卒者の平均月収は大卒で約23万円、専門学校や短大卒で20万円前後(出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」)。このデータをもとに、今回は手取り20万円で一人暮らしの人が車をローン購入した場合の生活費を試算してみました。
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家賃:¥60,000
食費:¥30,000
水道光熱費・通信費:¥15,000
交際費・娯楽費・日用品購入費:¥40,000
貯金・予備費:¥10,000
車両代金(ローン返済費用):¥20,000
車の維持費:¥25,000
↓
合計:¥200,000
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各項目へのお金のかけ方は人それぞれですが、上記試算の場合、車のローン返済には月2万円程度かけられます。今回は一人暮らしの設定のため、家賃も払っています。実家暮らしの場合はもう少し収支に余裕が出るでしょう。
維持費も住んでいる環境や車種によって異なりますが、月々2~3万円程度を見込んでください。詳しくは記事の後半で解説します。
自動車ローンを組むためのポイント
「勤続年数が長い方が有利」といわれるローンの審査。ここでは、これから働く新卒者がローンを組むためのポイントを5つご紹介します。
▽ポイント① 他の借り入れや分割払いを控える
ローンの審査では、就職先や年収などの属性、自動車ローン以外の借り入れ状況、また過去の支払トラブルの有無を主にチェックされます。
新卒者が特に意識したいのは、他の借り入れや分割払いを控えること。消費者金融などで借り入れをしないのはもちろん、クレジットカードでの分割払い、スマートフォンの端末代金の分割払いなどがあれば、ローン申込前にまとめて払っておきましょう。
▽ポイント② 審査のやさしいところに申し込む
自動車ローンには、大きく分けると以下の2種類があります。
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【金融機関のローン(銀行、信用金庫など)】
金利の相場:1~5%
審査の難度:比較的きびしい
【信販会社のローン(ディーラー、自動車販売店など)】
金利の相場:3~10%
審査の難度:比較的通りやすい
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一般に、金融機関のローンの方が金利は低く、最終的に支払う利息も少ないです。しかし金融機関は審査が厳しく、新卒者では通過が難しいことも。そのため新卒者の場合は信販会社のローンの方がおすすめです。
なお販売店が独自に分割払いのシステム(自社ローン)を有していることもあります。こちらも審査がありますが、信販会社のローン以上に審査を通過しやすいです。
▽ポイント③ 借入上限額に収まる金額で申し込む
車のローンは、いくらでも借りられる訳ではありません。借入額には上限の目安があり、一般的には「年収の30~40%程度」といわれています。 月収を20万円とした場合、年収は240万円程度。年収240万円前後での借入上限額の目安は以下の通りです。
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【借入上限額の目安(年収の30~40%)】
・年収200万円 → 60万円~80万円
・年収250万円 → 75万円~100万円
・年収300万円 → 90万円~120万円
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車の購入費が上記の金額を超える場合は、その分を「頭金」として現金で払う必要があります。これを踏まえた上で、どの車種を、新車・中古車のどちらで買うか決めましょう。
【車の購入予算の目安はいくら?】
一般に、車の購入予算は「年収の半分程度」が目安といわれています。ただしこの目安を用いた場合、ローンで購入すると一定の頭金を払わなければいけません。手元に貯金がない場合はローンの借入上限額を目安とした方が良いでしょう。
▽ポイント④ 返済額を月1~3万円程度に留める
ローンの審査では、借入金額だけでなく返済期間や月々の返済額に無理がないかもチェックされます。新卒者の場合は返済額を月1~3万円程度に留めるのがおすすめです。返済期間が長くなるほど支払う利息も増えますが、生活を圧迫するような返済計画は避けましょう。
▽ポイント⑤保証人をつける
年収が少なく、勤続年数も短い新卒者の場合、保証人をつければ審査を通過しやすくなることもあります。申込先から「保証人を付けて欲しい」と言われる場合もあるので、こうしたときには保証人を付けるようにしましょう。