なお、同調査では、「無駄遣いを抑えて、うまく家計をやりくりするにはどうすればよいのか」についてファイナンシャルプランナーの馬場愛梨さんは以下のように解説しています。
【「無駄遣い予算」を決めてしまおう】
無駄遣いゼロにするのは難しいことです。最初から高いハードルを設定すると挫折しやすくなってしまいます。いっそ「無駄遣いしてもOK」と割り切って、「ただし月に○円まで」と予算を決めるのも1つの方法です。
普段自分の支出を把握していない人や家計簿をつけていない人でも、「無駄遣いしたな」と思ったときに手帳などにメモして、あとから振り返れるようにしておけば充分です。まずは、自分が1カ月(1週間)にどれくらい無駄遣いしているのか、ざっくりと把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。しばらく続けていると、「自分はこういうときに無駄遣いしやすいな」という傾向が見えてきて、気を付けやすくなります。
【過度な節約は禁物】
節約するなら、ひたすら全てを我慢するのではなく、お金を使うところと使わないところをはっきりと区別してメリハリをつけるのがおすすめです。「これだけは譲れない」「○○にはお金をいくら使ってもいい」というポイントが1つ決まっていれば、それ以外の何かが安く売られていても、惑わされずに済むでしょう。
適度な節約を心がけたい一方で、いきすぎると大きなストレスに繋がることもあるので注意が必要です。一生懸命「支出を抑えよう」と数円単位の細かい節約をいくつも実践していても、そのことがストレスになって衝動買いに走ってしまっては意味がありません。
【ストレスなく出費を抑えるには】
ストレスなく出費を抑える方法として、前述の「メリハリをつける」以外でおすすめなのが「固定費の見直し」です。固定費とは、毎月一定額を継続して支払っていくタイプの出費のことです。たとえば、家賃や住宅ローン返済などの住居費、スマホ代やインターネット代などの通信費、保険料やサブスクリプションサービス(サブスク)の利用料金などが挙げられます。
食費、交際費、趣味代など固定費ではないもの(=変動費)の場合、節約しようと思うと、日々お金を使うたびに意識することになります。しかも節約した分、生活の質が下がることも多く、ストレスを感じる人も少なくありません。
しかし固定費は、一度見直しておけば、普段は意識しなくても節約効果がずっと続きます。しかも、契約内容を確認して不要なオプションを省いたり、あまり利用していないサブスクを解約したりしたからといって、生活の質が極端に下がることはないでしょう。さらに、何にいくら使ったのか、通帳やクレジットカードの明細などを見ればほぼ確実に把握できる点もメリットです。
【固定費の見直しをやってみよう】
固定費よりも変動費の節約に力を入れる人が多いようです。固定費の見直しは一定の知識が必要になったり手間がかかったりするため、意識しやすく手軽に節約できる変動費ばかりに目がいきがちです。ただ、まだ固定費を見直していない人は、一度じっくりと時間を取って、節約できる余地がないか確認してみるのがおすすめです。
たとえば、保険料を抑えたいと思ったら、保険証券などで現在の契約状況をチェックしてみましょう。「契約時から時間が経って状況が変わったのに、契約内容はそのままになっている」「よくわからない特約(オプション)がついている」といったケースも少なくありません。不要な分を外せば、保険料が安くなります。
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【出典】
▽ソニー損保の火災保険
https://www.sonysonpo.co.jp/fire/