威嚇のはずがすってんころりん ちょっとドジなおじさん猫 息子猫と一緒に幸せつかんだよ

松田 義人 松田 義人

以前紹介した保護猫・勝新。この勝新と一緒に、捕獲器の中に入ったのが勝新のお父さん猫とおぼしきファンファンです。ともに猫の保護活動を行う団体、LOVE & Co.(以下、ラブコ)に引き取られることになりました。

勝新はオーラのあるルックスの一方、おとなしい性格ですが、このファンファンはお父さん猫であるはずなのに幼い様子です。馴れない人間を前に、エアパンチを繰り出しアグレッシブに威嚇しているつもりが、そのまま転んでしまったりと、オチャメなおじさん猫でした。

息子への愛情は強いファンファン

引き取られたファンファンは、ラブコと提携する預かりボランティアさんの家で過ごすことになりました。

当初こそ人間に対して威嚇していたファンファンですが、すぐに預かりボランティアさんの家の環境になじみ、次第に心を開くようになりました。ベタベタしたスキンシップは好まないものの、おやつとゴハンのときは体をなでさせてくれるようになり、手からのおやつも大丈夫。何より遊ぶことが大好きで、新入りの保護猫たちとのコミュニケーション力は抜群。さすが、地域で生き抜いてきただけはあります。

預かりボランティアさんの家では、勝新とも一緒でした。ファンファンはいつも息子の勝新に体をくっつけ、勝新の毛繕いをする溺愛っぷりも見せてくれました。暑かった2023年の猛暑の際も同様で「こんなに暑いのに、そんなに体をくっつけて大丈夫なの?」と心配するほどでした。それくらいファンファンと勝新は親子愛で結ばれていました。

預かりボラさんの家から松本市へ移動

諸事情からラブコの拠点が東京から長野県松本市に移転することとなり、これに合わせて預かってくれていたボランティアさんの家から、ファンファンも勝新も松本市へ引っ越すことになりました。

やはり、新しい環境には警戒気味のファンファン。松本市に来てしばらくの間は、人前で積極的に体を動かすことはありませんでしたが、2週間も経つと、人間がいるかどうかなんて関係なく、本来の性格を見せ、自由気ままに動き回るようになってくれました。

よく食べてくれるファンファン。ラブコのスタッフは「息子の勝新と一緒に迎え入れてくれる里親希望者さんとマッチングできたら良いなぁ」と、ぼんやりとその未来を思い浮かべていました。

新しい家でふっくらとしたファンファン

スタッフの想いが通じたかのように、勝新と一緒にファンファンを迎え入れたいと言ってくれた里親希望者さんが現れました。2匹はこの家で第二の幸せな猫生をおくることになりました。

親子一緒だったことからでしょうか、新しい家でもファンファンはすぐになじみ、元気いっぱいで過ごしているようです。そして里親さんが思いっきり甘えさせてあげていることからでしょうか、ラブコにいた頃よりもファンファンの体が少しふっくらとし、最近の写真を前にスタッフは「幸せ太りだなぁ」と目を細めるのでした。

LOVE & Co.
https://love-and-co.net/

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