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【漫画】「3歳の時、予防接種で暴れた」なぜそうなったか?に考えさせられる…わが子の予防接種で回想したこと

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「3歳の時の予防接種がとんでもなかった」

漫画家として活躍されている武村沙紀さん(@nora_sakiT)。この度、予防接種にまつわる想い出について紹介しました。

話のきっかけは、1歳になる武村さんのお子さんが予防接種を受けたことでした。お子さんは注射後はすぐに泣き止み、とてもいい子だった模様。

そんなご自身のお子さんの様子を見ながら、武村さんは母親から聞いたとある話を思い出します。それは、ご自身が3歳の頃のエピソード。

予防接種を受けた武村さん。なんと注射後、「針ささはった!!」と突然怒り出し、先生にスリッパは投げるわ、廊下の壁のポスターを破いて回るわの大暴れ。

 

なぜこんなにも怒ったのでしょう?実は当時の武村さん、子どもなりの経験から“悪いことをすると痛みを伴う罰が与えられる”と思い込んでいたのだといいます。そのため、この時も注射針の痛みに泣いたのではなく、「何にも悪いことをしてないのに、針を刺された(痛みを与えられた)」ことに理不尽を感じたのでした。

予防接種にまつわる体験談について語った武村さん。漫画が公開されたX(旧Twitter)のリプ欄にも多くの反響がありました。

「やばい....めっちゃ笑ったwww」
「こんな子を目の当たりにしたら神童かなって思うな。針ささはった…可愛すぎる」
「子供ながらに感じる理不尽ですねー。大人になっても理不尽な事ばかりですが笑」
「小さな子供でも案外事前説明受ければ納得して受け入れられるのかもしれないですね」

子どもでも物事は分かる…自分を尊重してくれた母

「悪いことしてないのに」と、病院で激高してしまった幼き頃の武村さん。確かに、予防接種の意味を分かっていなければ、突然注射をされて困惑してしまうのも、無理からぬことかもしれません。

しかしながら、これは小さな子供でもちゃんと感じたり、学び考えたりする力が備わっているということの表れである、という見方もできます。

そんなご自身の経験を踏まえ、次の予防接種の時には、きちんとわが子に注射の意味を説明してあげようと思っているといいます。

しかし、それでも先生にスリッパを投げつけたり、待合室のポスターを破って回ったり…というのは、武村さんはかなりヤンチャなお子さんであった――と思えなくもありません(笑)。

実際、武村さんはX等で、ご自身の3歳時のエピソードを他にも多数紹介。突然家出を決心したり、ひとりで幼稚園の池に入ったりなど、相当やんちゃなお子さんだったことがうかがえます。そして、そんな武村さんのワンパクぶりに、いつも驚かされていたという武村さんの母親。しかし、怒られたことはあまりなかったとか。

――お母様は、どのように武村さんを育ててくれたのですか?

武村さん:悪さをすると「アカン」とは叱られましたが、姉と私は泥んこまみれになって遊んでも叱られたことはなく、のびのびと育ててくれたと思います。私のしでかしたことに母は悲鳴をあげつつも、許せたと言っていました。

――怒られずにすんでいた理由について、思い当たるところは?

武村さん:悪さをした後に「どうしてやったのか」を説明したそうで、それを聞くと「しゃあないか」という気持ちになったそうです。そして、悪さもするけど母の言うことも聞く、そんな子だったようです。姉が叱られてるのを見て「あれはやったらアカンのやな」と学んだり、下の子特有の要領の良さがあったのかもしれません。

――そんなお母さまに育てられて、ご自身はどのように成長できたと思われますか?

武村さん:のびのびと育ててくれたおかげで、自由の匂いを知れるようになった気がします。ここは窮屈だぞ!?あっちはのびのびできる匂いがするぞ!? みたいな。

――武村さまは幼い頃から、独創的な感性を持たれていたように感じます。そのような感性がお子さまに遺伝したりは?

武村さん:なるべく遺伝しないことを願っているのですが、息子は新しい場所に行ったりして好奇心いっぱいになると、私を振り返らずにどんどん先に進みます。「えっ怖くないの?お母さんこんな遠いで?」と苦笑いしながら追いかけるのですが、そういう、ひとりで行動してしまうところはちょっと片鱗が見えているかもしれません。

思い込みが招いた苦労も経て、いまは自分らしい生活を

母親がのびのびと育ててくれたおかげで、持ち前の好奇心を幼い頃から存分に発揮されてきた武村さん。現在も自分らしい生き方を追求されている印象です。

しかしながら、以前には思い込みによって苦労された経験もあるそうで…。

「ずっと何かにならないといけない――生産的な仕事をして社会の役に立つ、立派な何者かにならなければいけない、と思い込んでいました」(武村さん)

しかし、その重圧から鬱になり、何もできない状態になってしまった時、必ずしもそうなる必要はないということに気づいたといいます。

「働けず家族に支えられ暮らすなかで、私はこの小さな家族の輪の中で生きていてもいいんだとホッとしました。両親、家族に本当に感謝しています。そこから、何者にもならなくていい。己を知りいっそ自分を突き詰めて生きていこうと決めて、今に至ります。生きてきて最も解けてよかった思い込みです」

「これが正しい」「自分はこうあるべき」といった信念を貫くことで、大きな成功を掴めることもあるでしょう。しかし、それに固執しすぎると、周囲とのトラブルや、自分の心のバランスを崩す原因になってしまう可能性もあります。

武村さんは、いろいろな経験を経て少しずつそれを解きほぐしていったことで、現在の幸せを掴めたのかもしれませんね。

  ◇  ◇

現在、コミックエッセイを手掛けている武村さん。

『手をつないだ事もないまま会って5回目で結婚する2人の話』『カナダで無痛分娩した話』が電子書籍で配信されています。

また、「Xにも漫画を投稿しておりますので、フォローして読んでみてやってください」とも話されていました。

■武村沙紀さんのX(旧Twitter)はこちら
 →https://twitter.com/nora_sakiT

■電子書籍 『手をつないだ事もないまま会って5回目で結婚する2人の話』はこちら
 →(コミックシーモア)https://www.cmoa.jp/title/281147/
 →(BOOK☆WALKER)https://bookwalker.jp/debe8438ac-18c6-4ba9-bfac-7cc6b59b0bb9/
 →(楽天ブックス)https://books.rakuten.co.jp/rk/2a1a9532620d3b7f952e1e15334d30b7/

■電子書籍『カナダで無痛分娩した話』はこちら
 →(Amazon)https://www.amazon.co.jp/dp/B0CLL22ZXB
 →(コミックシーモア)https://www.cmoa.jp/title/281060/
 →(BOOK☆WALKER)https://bookwalker.jp/dea78ef324-d50a-4c45-bff2-89b5ded006a5/

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