母と長男のタッグで漫画を制作・配信し、人気となっている忍者ママさん(@mother_ninja_)が、『家の異臭の理由が警察沙汰だった話』というタイトルのエピソードを公開、その衝撃の展開に驚きの声が続出しました。
突然の異臭に困惑、その驚きの原因は…
今回の話は、この春に大学院を修了したばかりの長男・そうちさん(「忍者ママ」のアカウントでは原作と運営を担当)の体験談です。
昨年の12月ごろ、下宿先の集合住宅で、部屋のクローゼットの中が臭いことに気づいたそうちさん。自分の服が臭いのかと思い、慌ててすべての服を洗濯とクリーニングにかけましたが、それでも臭いはなくなりません。とりあえず、消臭剤を入れ、換気に気をつけるなどしつつ、様子をみることに。その時は、臭いも「そのうち収まるだろう」と思っていたのですが…。
それから半月後、臭いは収まるどころか、ベランダにまで漂う事態に。管理人に連絡して調べてもらおうかとも思いましたが、原因が自分の服である可能性もあるのでは――と考えるとしり込みしてしまい、また様子見に。
さらにそこから1ヶ月後、大学が終わりお昼ごろに車で帰宅したそうちさんは、自宅のアパートから100m離れた駐車場からも、例の異臭がすることに気づきます。家に近づくほど臭いはきつくなり、そしてアパートに着くと――。
そこにはたくさんの警官が集まっていました。自分のお隣の部屋の扉が開いていて、そこから強烈な臭いが漂っています。そうちさんはすべてを察しました。
なんと、隣人が亡くなっており、漂っていた臭いは死臭だったのです。つまり、恐ろしいことにそうちさんはしばらくの間、死体のすぐ隣で暮らしていたのです。
遺体が回収されても撤去されない故人の私物…どうしようもない理由とは?
遺体が発見・回収され、臭いに悩まされることはなくなったといいます。
しかし、これで問題は解決かというと、そういうわけではありませんでした。
隣人の私物が、いつまでも放置されているのです。
そうちさんはさすがに不気味に思って、管理会社に相談してみることにしました。
担当者の話によると、なんと隣人の私物は、まだすべてアパートに残されたままになっているといいます。亡くなった隣人には、家族や友人がおらず、引き取り手がいないため、荷物の撤去にはまだ時間がかかるとのことでした。
やむを得ない事情があることは理解できたものの、そうちさんは卒業までこの部屋で過ごさなければならず、不安な気持ちはどうしても拭いきれないのでした。
結局、大学を卒業してそのアパートを出るまで、隣人の荷物はそのままの状態だったといいます…。
死は珍しいことではない…身近な人とのつながりを大切に
アパートの隣人が死亡するという、恐ろしい体験をしてしまったそうちさん。その驚愕のエピソードには、多くの方々からの反響がありました。
「こわいこわいこわい」
「トラウマ案件」
「そんなに匂いがするものなんですね。そりゃ隣室はつらいですね、、」
「大変でしたねー!そうちくんがメンタルやられなかったことを願います」
その一方で、「同じような経験をした」というコメントも、意外なことに多く寄せられていました。しかしながら、人はいずれ亡くなるものであり、自殺や自然死・孤独死なども起こり得ると考えると、このような事態に見舞われる可能性は、決して低くはないのかもしれません。
また、漫画の中で、そうちさんは生前の隣人の様子についても振り返っています。
そうちさんを女の子と勘違いしていたり、毎朝自転車でアパートの周囲をぐるぐる走り回っていたりなど、少し変わった人だったという隣人の方。ですが、異臭がしはじめた頃には、姿を見かけなくなっていたといいます。そうちさんも少しは気になったものの、「まさかね」と、あえてお宅を訪ねたりはしませんでした。
その方は、身近な人との関わりがほとんどなかったこともあって、亡くなってもしばらくの間、誰にも見つけてもらえなかったのですね。
人同士のつながりが徐々に希薄になっている昨今、もしもの時に誰かに気づいてもらえるような関係性を、互いに築いておくことは大切かもしれません。その点でも、とても考えさせられるエピソードです。
「隣人として、そうなる前に何か出来ることなかったのか、考えてしまいそうですね」
「ご近所付き合いって結構大事で大切です」
コメント欄には、このような感想もありました。
そうちさんに詳しい話をおうかがいしました。
――強烈な異臭がしたとのことですが、具体的にどのような臭いでしたか?
そうちさん:腐敗臭もしましたが、動物園のような匂いもしました。
――最初に部屋のクローゼットが臭ったのはどうしてでしょう?
そうちさん:クローゼット内の壁に湿気対策の空気穴があったので、そこから隣の匂いが逆流したんだと思います。
――アパートの他の住民の方からは異臭を気にする声などはなかったのでしょうか?
そうちさん:他の人がどう感じていたかは分からないです。
――隣人の方が亡くなっているのが発覚した後、「たまに背後に気配を感じる」という場面もありましたが。本当に奇妙な出来事などあったのでしょうか?
そうちさん:正直、特に何もありませんでした。「背後の気配」も漫画のための演出で、実際は少し気味が悪いな程度でした。でも、友達は部屋に来なくなりました。
――今回のお話では、近年の人と人との関係性の希薄さや、つながりの大切さも感じさせられました。ご自身が今回の経験から、感じたこと、学んだことがありましたら教えてください。
そうちさん:最低限、亡くなった時に見つけてもらえるくらいの人間関係は築いていたいなと思いました。
◇ ◇
大学院を修了し、就職のため今は別の場所に住んでいるというそうちさん。現在のお住まいに問題はないかと尋ねたところ、「今住んでいるアパートは大丈夫です!!新社会人の生活の方がよっぽどしんどいです!!」とのことで、何よりです。
そうちさんのエピソードも紹介された「忍者ママ」の漫画は、Instagramや公式ブログ等で配信中。忍者ママこと母のしのびさんが作画、長男のそうちさんが原作・運営を務め、お二人の家族・友人たちとの日常エピソードや、過去の思い出話などが面白おかしく描かれています。TwitterやYouTube Channelも運営されています。
また、忍者ママさんの漫画は、以前にも「長男の片耳性難聴のエピソード」を紹介させていただきました。
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