外国人ユーチューバーが新幹線に無賃乗車する動画が削除された。本人が自主的に削除したのではなく、YouTubeの利用規約違反により削除された。
外国人ユーチューバーのフィディアスは他の外国人3人と「無料で日本を旅する」というレース企画で長崎を出発し、青森をゴールとするYouTube動画を配信した。フィディアスら男女4人は道行く日本人に交通費提供を笑顔で求め、バスで運賃が足りないと「(ノーノー)払えない」と言い、バス運転士から通報を受けた警察に事情聴取を受けた。
フィディアスは警察にバス代を支払ってもらうと、「警察が私のことを知っているので変装します」と黒いフードをかぶり、「無料で電車に乗る方法を教える時が来ました」とウインクして新幹線に乗り込み、トイレに鍵をかけて閉じこもった。ノックされても応じず、降車時に待ち構えていた駅員に捕まったが、「病気です」と仮病を使って逃走した。
新幹線無賃乗車の被害に遭ったJR九州の古宮洋二社長は「これは犯罪ですよね。警察に話をしているし、本当に迷惑」と警察に相談していることを明らかにした。
外国人ユーチュバーの動画は、YouTube利用規約のどの点に違反したのか。利用規約では「コミュニティガイドライン」に違反する動画をは禁止されており、ガイドラインでは、「不正行為の方法: 学術上の不正行為の方法を紹介するコンテンツ」は禁止されている。
新幹線の無賃乗車の方法を具体的に紹介することは、「不正行為の紹介」に当たり、フィディアスの動画は削除されたとみられる。