コンタクトを入れて失神!?「娘さんが倒れました!」と眼科から突然の連絡 緊張やストレスが原因の「迷走神経反射」とは

大田 亜由美 大田 亜由美

「自分の人生、コンタクトは入れられないのか…」また起こる可能性もある?

人によって個人差はあるものの、今後も同じ状態になれば、また同じように失神することがあるそうです。今回は、低い椅子から崩れるように倒れたようで、頭を打つようなことはありませんでした。眼科の看護師さんからは「念のため、他の病気がないか、循環器内科を受診して検査したらいいですよ」とアドバイスしてもらいました。

その後、循環器内科で症状を説明し、装置を胸部に取り付け、24時間の心電図を記録する検査を行いました。特に異常はなく、「やはり、迷走神経反射のようですね」と診断されました。「今後、年を重ねるうちに恐怖心が落ち着いてコンタクトレンズを入れられるようになるかもしれないけれど、まあ、しばらくは諦めた方がいいかもね」と言われたそうです。

さすがに今回のコンサートではコンタクトレンズは諦めてはいましたが、「コンタクトはもう入れられないのか…」とショックを受けていた娘さん。「私は一生眼鏡っ子かぁ」とぼやいていたそうですが、Aさんは、「もう倒れるのは、勘弁してほしい」と言っていました。

さまざまな「迷走神経反射」のタイプがあるらしい…予防のためにできることは?

循環器内科の先生から聞いた話によると、「迷走神経反射」にはいろいろなタイプがあるそうです。

新型コロナワクチンに限らず、「注射が苦手で倒れてしまう」という人や、「下痢や便秘で強くいきむことで失神する」という人もいるそう。長い朝礼で倒れる子などは、「迷走神経反射」が原因の場合もあるようです。

予防としてできることは、疲労や寝不足に気を付けること。「血の気が引く」「冷汗が出る」「視界が暗くなる」などの症状があらわれたら、しゃがんだり横になったりすること。手や足を動かして血流を改善することなどもいいそうです。

Aさんは、「倒れたと聞いてびっくりした。初めて聞く症状だったけれど、悪い病気じゃやなくて良かった」と言います。「体質のようなものだと考えて、自分自身で気をつけるようにさせないと」と、娘さんに話をしているそうです。

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