「殺される。時間の問題だ」イスラエルでテロに遭った日本人DJ 車銃撃され「走って逃げろ」 深刻な後遺症明かす

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約30分後、イスラエル軍とみられる部隊の2人が来てテロリストを撃退し、最大の危機は逃れたが、「住宅街が避難場所になってるから、そこまで走って逃げろ」と指示され、交戦中に登り坂を全力疾走で駆けたという。「後ろはもうテロリストと(イスラエル軍)の銃撃戦があって、なんとか避難場所に逃げれた」。その後、約12時間、空はミサイルとロケットが飛び交い、周辺ではテロリストとイスラエル軍の銃撃戦の音が鳴り響き、避難のサイレンが鳴るたびに窓のない一番奥の部屋に逃げ込んだという。避難所では「友達が殺された」という報告を受けて泣き崩れる人もいた。

ハマス急襲から半日たった午後6時ごろ、イスラエル軍から「テロリストがいなくなったから、逃げるなら今のうちだよ」と勧められた。DJ MASAYAさんが乗っていた車はガソリンスタンドに乗り捨てていたが、担当ドライバーの友人が「席空いてるから車に乗りな」と声をかけてくれて、友人の車でテルアビブ方面へ移動した。道路の反対車線はイスラエル軍の戦車が列をなして戦場へ向かっており、「本当にこれ現実なのかな」と感じたという。テルアビブへの移動中もサイレンが鳴れば、降車して避難を余儀なくされた。

テルアビブに戻ってからも、なかなか帰国便が取れず、ホテルではサイレンが鳴るたびに非常階段に人々が不安そうな表情で集まった。

10月11日にようやくチケットを確保した帰国便で日本に戻った。「今まで数え切れない国でDJやってきたけど、まさか戦争に巻き込まれるとは思いもしなかった」

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