雪や雲などによって視界が白一色となり、方向や高度、地形の起伏が識別不能となってしまう現象「ホワイトアウト」。今、SNS上ではそんなホワイトアウトの状況がよくわかる一枚の写真が注目を集めている。
「『ホワイトアウトってどんな感じ?』と暖かい地域の方から聞かれますが、こんな感じ(私が助手席から撮影)」と件の写真を紹介したのは秋田県出身のこんでんさん(@hiroju5555)。
自動車の車内から撮影された縦長の写真。最下部の車内をとらえた部分以外はまったくの白一色で、そこにフロントガラスがあることすら判別不能だ。運転中、もしこんな状況になってしまったら…このおそるべき自然の脅威に、SNSユーザー達からは
「おおお…これがホワイトアウト…」
「ほんとになんにも見えない‼️この空白、何だろう?と思ったら……たしかに想像していたのと白さのレベルが違う」
「これが通勤ラッシュ時になると前の車のテールランプの赤味だけを頼りに アクセルもブレーキも踏んでないゆるゆるとした動きで じりじりと走行…」
「あ〜…よく覚えのある光景……冬場に新庄方面から庄内地方に入ると、こんな感じの風景を拝む羽目になりますねぇ」
など数々の驚きの声が寄せられている。
撮影した人に聞いた
こんでんさんに話を聞いた。
ーーこの写真を撮影された時期は。
こんでん:5年前の2018年1月だったはずです。
ーーホワイトアウトに陥った経緯やその当時の感想を。
こんでん:ちょうど、同僚との仕事の帰り道だったと思います。秋田市から横手市に向かう国道13号線の、協和と呼ばれる猛吹雪で大変な峠の中での出来事です。私は助手席にいたので、思わず写真を撮ってしまいました。本当に命の危機を感じました(笑)。
ーーこの状態はどれくらい続いた?
こんでん:だいたい10分間隔で強くなったり、弱くなったりです。1時間近く続きました。
ーー投稿が反響を呼びました。
こんでん:ホワイトアウトがこんなに凄いのかと暖かい地域の方から声をかけてもらったり、「そうそう、これだよこれ!」と同じ秋田県民に共感してもらったりと(笑)。様々な反応をいただきました。
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冬が近づき、間もなく雪が降り始めるという地域もあるだろう。ホワイトアウトに見舞われた際はハザードランプを点灯させ、冷静な対処を心がけていただきたい。長引いた場合、危険を感じた場合は道路緊急ダイヤル「#9910」に連絡するのがおススメだ。
なお今回の話題を提供してくれたこんでんさんはこれまで30年近く秋田県民だったが、この春から県外で働いているとのこと。「秋田県を出て、改めて秋田の良さがより分かった気がします。今は新米が美味しい季節ですので、秋田にお越しください!」と反響に乗じて秋田県の魅力を発信したいということだった。秋田県の観光情報は秋田県公式観光サイト「アキタファン」などに詳しい。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
こんでんさん関連情報
Xアカウント:https://twitter.com/hiroju5555
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秋田県公式観光サイト「アキタファン」:https://akita-fun.jp/