新社会人のみなさんのなかには、社会にでて半年が経ち、初めての経験を積む中で心身ともに疲れが溜まっている人もいるのではないでしょうか。そこで、従業員数1000人以上の企業に勤める全国の22~24歳の新社会人男女100人に調査をしたところ、約6割の人が「体や心の不調に悩んだことがある」と回答しました。また、不調の原因としては「慣れない環境」が最も多かったそうです。
株式会社メンタルヘルステクノロジーズ(東京都港区)が、「新社会人のメンタルヘルスに関する実態調査」と題して2023年8月にインターネットで実施した調査です。
調査によると、59.0%の人が「今の会社に入社をしてから、体の不調(病気や風邪などの不調)または心の不調(ストレスや鬱など)に悩んだことがある」(とてもある14.0%・ややある45.0%)と回答しました。
さらに、「体や心の不調に悩んだことがある」と答えた59人に対して、「具体的な不調の内容」を複数回答で答えてもらったところ、「疲れやすい」(55.9%)、「ストレスが溜まる」(52.5%)、「体調を崩す(病気、風邪など)」(50.8%)といった回答が上位に並びました。
また、「不調の原因」としては、「慣れない環境」(61.0%)が最多となったほか、「職場の人間関係」(33.9%)、「仕事の責任感」(30.5%)、「仕事量の多さ」(25.4%)、「仕事での失敗」(23.7%)といった回答も挙げられました。
次に、全回答者に対して、「体の不調(病気や風邪などの不調)と心の不調(ストレスや鬱など)のどちらにより注意していますか」と聞いたところ、「心の不調」(心の不調18.0%・どちらかというと心の不調18.0%)と答えた人は36.0%、「体の不調」(体の不調22.0%・どちらかというと体の不調30.0%)と答えた人は52.0%となりました。
「心の不調」と答えた36人に対して、「体の不調より心の不調に注意している理由」を複数回答で教えてもらったところ、「様々な不調に繋がるから」(63.9%)、「回復に時間がかかるから」(58.3%)、「放置しておくとうつ病などの精神疾患を発症する場合があるから」(41.7%)などが上位に挙げられたほか、自由回答では「私生活にも大きく影響が出るから」(24歳)、「ストレスが溜まるとイライラしてしまうため」(23歳)、「一度心の不調になった経験がある分そのしんどさも体感しているから」(23歳)といった声が寄せられました。
続けて、全回答者に対して「メンタルヘルス(精神面における健康のこと)のために意識していること」を複数回答で教えてもらったところ、「睡眠時間を十分に取る」(63.0%)が最多に。以下、「リラックスできる時間をとる」(40.0%)、「趣味の時間をとる」(38.0%)といった回答が続きました。
なお、59.0%の人が「産業医を通じたメンタルヘルスケアを積極的に実施したいと思う」(非常にそう思う23.0%・ややそう思う36.0%)と回答したそうです。
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【出典】
▽株式会社メンタルヘルステクノロジーズ
https://mh-tec.co.jp/