散歩中の犬と飼い主が、小学生に「石」をぶつけられた! 凶悪犯罪の予兆となる「幼少期の動物虐待」に警鐘

はやかわ かな はやかわ かな

犬に嫌な思い出があるのか、加害児童自身が虐待児なのか…

今回の投稿を受け、JOYKIRAさんのアカウントには、約2000件ものコメントが殺到しました。

「怪我がなくても石を投げつける行為は、相手が人なら立派な暴行罪です」
「何でそんなことするんだろう。犬が怖いのかな。でも石投げていいわけないんだよな」
「大きな犬に嫌な思い出があるのか、その子自身が虐待を受けているのかわかりませんが、早いうちに問題を取り去り更正させてあげないといけませんね(先生がんばれ)」
「自分は教員です。(通報は)警察と学校両方で構いません。下校時刻にその付近で教員や親に見張らせてくれと要求してください」

当該小学校の対応は…?

紗狐さんに伺ったところ、当該小学校は、提出した動画からすぐに加害児童を特定。児童らと共に謝罪する旨を報告するなど、誠実に対応してくださったとのことです。

「下校時の出来事であり、学校側に責任がないにも関わらず、時間を作って対応して頂き、何度も頭を下げて頂いて申し訳なかったです」と、紗狐さん。

また、紗狐さんの方から学校に出向いて謝罪を受けることになったことについては、加害児童やその保護者の反応次第では、家族やJOYちゃんに危険が及ぶ可能性もあると判断し、自宅を知らせないための対策として、自ら申し出たそうです。

自分と周りの「命」を大切にして

「加害児童らに対しては……君たちが親から大切にされて育ったのと同じように、よその犬も猫もみんな、家族や周りの人から愛され、大切に育てられています。私たち家族も、JOYが怪我や病気をしないように、大事に大事に育ててきました。そんなかけがえのない命を傷つけようとしたこと、例え謝ってくれたとしても…なかったことにはできません。自分と周りの『命』を大切にしてほしいと心から願っています」と、紗狐さんは語ります。

犬は「言葉」のニュアンスなどから人間の感情や状況を判断

犬に暴言を吐いても言葉がわからないから平気だ、と主張する人もいます。しかし、カナダのダルハウジー大学の研究によると、犬は人間が発する言葉のニュアンスやイントネーションを理解し、感情や状況を判断しているそうです。だからこそ、犬は約2万年前から人間と共に暮らすことが出来たという説もあります。

今回被害に遭ったJOYちゃんもおそらく、加害児童らから投げかけられた言葉が悪意のあるものだと理解していたはずです。

「JOYは年末で2歳になるのですが、今でも子犬みたいに無邪気で、人間のことが大好きな子です。飼い主と外出するのが大好きで、人がいない広い場所ではロングリードで楽しく遊ぶのですが、今回の件以降は飼い主のそばを離れなくなり、子供の声を怖がるようになりました…」(紗狐さん)

集団心理による「子供の悪ふざけ」として見過ごすのは危険

今回の投石事件に対して、コメント欄には同様の経験をした犬の飼い主さんたちからの悲痛な経験談も多く寄せられました。

「犬は人間よりもはるかに耳が良く、大きな音や声に驚いて吠えたりパニックを起こしてしまうことがあります。もしワンちゃんと触れ合いたい時は、飼い主さんに『触ってもいいですか?』と聞いてくださると嬉しいです。小さいワンちゃんであってもパニックになって噛み付けば、人間が大怪我をするくらいの力がありますから」(紗狐さん)

その後、当該小学校の校長先生と教頭先生がJOYKIRAさんご家族のお宅を訪れ、現在、加害児童らに聞き取り調査を行っていることなどを報告。改めてご家族に丁寧に謝罪をし、JOYちゃんにも「ごめんね」と何度も謝ってくださったそうです。

将来の凶悪犯罪や暴力行為の予兆と言われる「動物虐待」が疑われる子どもは、特に配慮が必要だと言われています。周囲の正しい指導と見守りのもと、彼らが将来、歩むべき道を踏み外すことがないよう願うばかりです。

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