北海道が道内外に向け、ヒグマを駆除するハンターの仕事に理解を求める呼びかけを行い、大きな反響を呼んでいます。
注目を集めるのは、道のホームページに掲載された「道民の皆様、道外の皆様へのお願い」。
ハンターの業務は「地域の安全・安心な暮らしを守る上で、欠くことのできない」存在だとし、「人身事故や農業被害の防止のため、 鳥獣保護管理法に基づく許可を受け、適正に行われている」と説明。「皆様には、捕獲に携わる方々が、道民の生活を守るために、安心して捕獲に取り組んでいただけるよう、法に基づく捕獲の制度や捕獲従事者の方々の社会的な重要性をご理解いただきますようお願いいたします」と呼びかけました。また、ハンターが非難を受けることは「地域のヒグマ対策の根幹を担う捕獲の担い手確保に重大な支障を及ぼしかねません」と訴えました。
道は9月26日早朝、公式X(旧ツイッター)にも同様の投稿を行い、いいねの数は7.2万件を超え、1400件ものコメントが寄せられています(30日午後1時現在)。
SNSユーザーの主な反応は「行政がこんなお願いを出すくらい抗議が集中しているのか」「捕獲は当然」「人命最優先で」「ヒグマは本当に怖いんですよ」「地域の安全を第一にした対応に感謝します」「クマに餌やりする人を非難して」「非難する人は道外の安全な土地の人?」など。
北海道では7月30日、農地に出没して人を見ても逃げなかったヒグマをハンターが駆除しました。調査の結果、駆除されたヒグマは、道東部で放牧中の牛を次々と襲撃していた「OSO(オソ)18」だったと判明。その後、自治体やハンターに対し、道内外から「クマがかわいそう」などといった抗議が多数寄せられていると報じられていました。