【東洋医学】疲労と疲労感は別物…あなたの疲れはどっち? おススメ食品一覧も

中将 タカノリ 中将 タカノリ

投稿者に聞いた

リョータさんのお話を聞いた。

ーー東洋医学における気血水とはどのようなものなのでしょうか?

リョータ:東洋医学における「気・血・水」とは、生きるために必要な体の構成要素です。「気」は生命活動に必要なエネルギーで、体を温めたり病気を防ぐ働きがあります。「血」は栄養を全身に運び、精神を安定させる働き、「水」は血液以外の体液のことで、体を潤したり老廃物を排出するなどの役割があります。

ーー気血水の不足や滞りはどのように起こるのでしょうか?

リョータ:東洋医学では、気血水が過不足なく、ちょうどよいバランスで体内を流れている状態を健康な状態ととらえます。この3つのバランスが崩れたり、流れが悪くなると不調になると考えるのです。気血水の不足は、過労や不摂生な食事、睡眠不足などによって起こりますが、流れの悪化は、ストレスや生活習慣の乱れなどが主な原因です。

ーーご自身が疲労や疲労感解消に積極的に食べているものはありますか?

リョータ:私は日頃から水泳や筋トレなどの運動をしているため、疲労が溜まることがよくあります。肉体的な疲労はまず胃腸に表れることが多いため、第一に胃腸に優しい食材を摂ります。なつめや山芋などは胃腸を労わりつつ足りない気血水を補ってくれる食材で、漢方薬の原料としても使われます。胃腸に問題があってはどんなに良い物を食べても効率よく吸収できないので、まずは胃腸の疲れを取ることが大切です。これらはお粥に入れても食べやすいですね。

一方、仕事のストレスなどで、どんなに休んでもなかなか疲労感が取れない時があります。こんな時は気血水を巡らせる食材がいいでしょう。セロリやバジル、パセリなどの香味野菜、ハーブティーなど香りの良いものがおすすめです。

ーー投稿への反響へのご感想をお聞かせください。

リョータ:疲れた時には休めばよいと思われがちですが、実はストレスや自律神経の乱れによる「疲労感」は、休息だけでは解消しないことが多いです。投稿への反響が大きかったのは、そんな「疲労感」を感じている人が多いからではないかと感じました。現代はストレス社会と言われますが、数千年の歴史がある東洋医学にも、食事でストレスを解消する知恵があります。そんな知恵を多くの方に知っていただければ嬉しいです。

◇ ◇

今年は異例の猛暑で心身の調子を崩している人も多いと思う。思い当たることがあればぜひリョータさんおススメを参考にしていただきたい。

なおリョータさんが運営するhugは「薬膳をもっと身近に、もっとおしゃれに。」をコンセプトに、体質や悩みに合わせた薬膳の提供を通じて、セルフケアをサポートしている。国際中医薬膳師の資格を持つリョータさんを筆頭に、漢方医・漢方薬剤師などの専門家が運営に携わる薬膳のスペシャリスト集団なので、ご興味ある方はぜひ公式ホームページなどチェックされたい。

リョータさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/ryota_kampo
hug公式ホームページ:https://hugyakuzen.official.ec/

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