NEXCO東日本の発表によると、2023年のお盆期間の高速道路の上り方面の渋滞予測は、8月13日(日)~15日(火)がピーク日となる見込みだ。
そもそも「渋滞」の原因は、事故や道路工事など以上に、「ドライバーの運転」にあると言われている。現役の路線バスの運転手、バス運転手のつぶやき(@busdriver_bot)さんがX(旧:Twitter)に投稿したツイートによると、「高速道路の渋滞」を緩和する3つの運転のコツがあるという。
「お盆なのでこれから高速道路を走る皆さんに言っときます。
・速くなったり遅くなったりせず、メーターを意識して一定の速度で走ってください。特に登り坂は無意識に減速しないように。
・車間距離保って下さい。
・追越し終わったら直ちに左車線に戻ってください。
これだけで渋滞が減ります」
実行できていない人も多い「渋滞を緩和する3つの運転のコツ」について、バス運転手のつぶやき(@busdriver_bot)さんにお話を聞いた。
「メーターを意識」「車間距離の保持」「追い越し後は左車線へ」
ーー「メーターを意識して一定の速度で走る」は、高速に慣れていないドライバーや、サンデードライバーにも重要な指針になりそうですね。
「危険を回避するため、特にサンデードライバーの方に注意していただきたいのは、『周りを見ること』と『無理をしないこと』ですね。周りを見ていないと、前方で渋滞が発生していたり、合流地点から車が来たことに気づくのが遅れたり、合図を出すのが遅れて『急』の付く運転になってしまい、事故の要因となります」
ーー高速道路の運転時、危険を感じたことはありますか?
「やはり速度超過ですね。目測で140~150km/hで走っている車をたまに見かけます。速度が早過ぎると危険を察知するのも遅れ、事故の際の衝撃も大きく、大事故になります。やはり『周囲の車の波に乗る』ことが大事です」
『速度低下注意』の標識にも注目
ーー「メーターを意識する」「車間距離を保つ」「追い越し後は直ちに左車線へ」以外にも、各ドライバーが心得ておくべきことはありますか?
「最近は渋滞多発地点に、『速度低下注意』といった看板が表示されてるところも増えています。それを目印に、速度を意識するのもいいかと思います。また、お盆時期など、絶対に混む時は急ごうとせず、早めに出発して、ゆとりを持って行きましょう。特に渋滞は右車線から発生することがほとんどなので、無理に早く行こうとして右車線に出るのではなく、ゆっくり左車線を走るゆとりも大切です」
ーー渋滞にハマった場合はどんな風に対処されていますか?
「右車線に行ったり左車線に行ったりと、チョロチョロしないことです。意外と左車線の方が流れることもあります。ちなみに、渋滞中に高速バスを見かけたら、それについて行ってみてください。高速バスの運転士は普段からその道路をよく走っているため、渋滞の流れを理解している人も多いです。例えば、この道路ではこの地点まで左を走り、ここからは合流があるから右に車線変更する……といったことを指導する会社もあります。あとは、SAに入る渋滞が発生することも多いので、トイレ休憩は早めに行きましょう」
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車間距離と心に余裕を持ち、周囲の「流れ」に乗ることで緩和されるという「高速道路の渋滞」。
「路線バスの運転手である私が言うのもなんですが、お盆や連休などは高速道路の渋滞が激し過ぎるため、時間は読めないですし、何よりも疲れますので、新幹線や特急の指定席を早めに買って行動することをおすすめします(笑)」と、バス運転手のつぶやきさん。皆さん、くれぐれも安全運転を!