「私が作りました」
野菜や果物の流通に用いられ、近年ではすっかりおなじみになった生産者シール。今、SNS上ではそんな生産者シールの進化系バージョンが大きな注目を集めている。
「『私が生産者の父の猫です』の桃が届きました」と件の生産者シールを紹介したのは編集者でデザイナーの樋口かおるさん(@higshabby)。
猫のはなちゃんの写真と共にプリントされた「私が生産者の父の猫です」という文言。生産者でもなく、生産者の父でもなく、生産者の父の猫という奇想天外なアイデアに、SNSユーザー達からは
「なんか生産者さんが猫を愛してるのが分かって、妙に安心感のある桃ですね」
「コレは、ナイスアイデア 知らないオジサンの顔写真より、カワイイお猫様のご尊顔の方がよっぽど購買意欲をそそられますもんね」
「ほぼ他猫…」
「たぶん(絶対)猫は何も手伝ってないんだけど…いいね‼️」
など数々の驚きの声、絶賛の声が寄せられている。
投稿者に聞いた
樋口さんに話を聞いた。
ーーこの桃を購入した経緯を。
樋口:この桃はTwitterで猫アカウントを運営しているココニャさんの実家のものです。ココニャさんとは猫本「ココニャさんちの障子破り猫軍団」(河出書房新社)の制作を担当したご縁でお友達になり、その後もグッズ制作を手伝ったりしています。このシールのことは以前から知っていましたが、私の父が最近亡くなったため、御霊前にということで桃が突然送られてきて、びっくりしました。
ーー桃の味わいはいかがでしたか?
樋口:とても甘くて美味しい桃で、心身ともに癒されました。ココニャさんのココニャエンタープライズでは今後おみかんなどもおそらく購入できるようになりますので、みなさんのお宅にも届くといいなと思っています。
◇ ◇
話題の生産者シールの作者、ココニャさんにもお話を聞いた。
ーーこのシールについて。
ココニャ:この猫は実家にいるはなちゃんという8歳の女の子です。以前から面白い生産者シールを作りたいと思っていたので、今年からこのシールを貼って出荷しています。
ーー桃はどうすれば購入できるのでしょうか?
ココニャ:桃は配送に気を使う果物ですので、今年はまだ販売準備段階で正式に販売はしていません。知り合いやフォロワーさんたち限定の販売です。来年から販売する予定です。
ーー投稿に反響がありました。
ココニャ:同じようなコンセプトの生産者シールが広まればいいなと思います。
◇ ◇
今後、同様のスタイルの生産者シールの広まりを期待したいものだ。
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