「まじー!!!!
市長変わってからほんと少しずつ子育てしやすくなってる気がする
給食も小中無料になったみたいだし
スケスケシャワー黒歴史すぎるわ
あとこういう施策、国がやりなよ…
岸田さん聞いてる?市がやってるからいいって問題じゃないよ」
こんなつぶやきとともに投稿されたある自治体の施策がSNSで話題を呼びました。
投稿したのは、千葉県市川市在住の子育て中のママさん。現在、2人目を妊娠中とのこと。市が10月から第2子以降の保育料を無償化するというチラシを目にし、うれしくて思わず投稿したとのこと。さらに無償化の対象も「世帯所得制限なし」「第1子の年齢は問わない」「認可外保育施設も対象」と制限がなく、驚いたそうです。
「上が小学生で給食費無料、下は2歳児クラスで10月から無償化ありがたすぎます」
これも「市長が変わったから」というママさん。4月からはすべての市立学校で給食も無償化になったことなども挙げて、現市長(田中甲氏)の子育て施策に期待しているといいます。スケスケシャワーという前市長はというと、米テスラ社の高級電気自動車の公用車購入や市長室へのガラス張りシャワー室の設置などが物議を呼び、世間で注目を浴びた人物(村越祐民氏)。そんな思いのたけをぶつけた投稿には共感するコメントなどが多数寄せられています。
「市長変わってからめちゃくちゃ子育て関連充実しててありがたいです…!! 現市長さん、前市長のやたら高級なデスクもオークション出して売っぱらってたりもしててすごすぎます」
「スケスケシャワーの汚名返上ですね!!」
「すごい!!!!!こういう取り組みしてくれたらそこだけ子供が増える現象起こりそうだよね 『人口が増える街』計画して欲しい……」
「上が小学生で給食費無料、下は2歳児クラスで10月から無償化ありがたすぎます」
「羨ましすぎます 私の所なんて対策どころか住民の事考えてるの?ってぐらい観光に力入れてるから住みにくいです とっても子育てしにくいから見習って欲しいです」
「市長が代わり想像以上に良くなったのを実感します。よりよく住みやすくなればいいなと思います」
同じ子育て世代の人たちから大きな反響のあったママさんの投稿。子育て、仕事の両立に奮闘中というママさんに、現市長になって変わったことや市への期待、そして国への要望などを聞きました。
第2子以降の保育料無償化、まさかあの市が!? それも世帯所得制限なし!
──今回、ママさんが住む市が第2子以降の保育料を無償化すると分かって、うれしくて投稿したとのことですが。
「兵庫県明石市など保育料を無償化している地域があるのは知っていましたが、まさか自分の住む市川市がやってくれるとはみじんも思っていなかったので他人事でした。まさかの発表にびっくり&うれしかったのと、他の自治体にも広まればと思って投稿したんです。気軽な気持ちで投稿したのですが、こんなに反響があると思いませんでした! やはり保育料は家計に大きく響きますし無償化は2人目を考える十分な検討材料になると思います。
一方、国の方は異次元の少子化対策といいつつ制限をかけたり条件が多く対象者が限られる対策ばかり。そのマイナス部分、制限をなくしたことも今回のツイートに皆さんが興味を持ってくださった要因の一つだと思います」
──保育料や給食の無償化のほかに、現市長になって変わったと実感したことは?
「思いついたことは、以前から市に要望を出しています。前市長の時はレスが遅い上に話が進まなかったのですが、市長が変わった後はごみ集積所の件や公園の遊具の件など市の職員の方がすぐ返信をくれて対応してくれたり、家まで様子をうかがいに来てくれたり。
また前市長の時はかなり放置された後、『ご意見ありがとう、対応は難しいです』のメールで終わっていました…上が変わると働いてる人たちの意識も変わるのかなと。対応が無理だとしても連絡を早くくれるだけで印象が違います」
国の子育て支援・少子化対策に「税金が高いうえ、実感が湧かない…」
──地元の市が前向きな施策を打ち出している中、国の子育て支援や少子化対策などについてはどう思う?
「2019年10月ごろから保育料の無償化を始めた明石市の施策が話題となり、そこから徐々に各自治体の子育て支援に対する注目が高まったように思えます。ですが、自治体にはできるところとできないところがあります。それはやむを得ないことではありますが、子どもたちの教育に対して差が出てしまうのは問題です。おむつや児童館の設備などは市町村が対応できるかと思いますが、共働きや副業を推進している国がまず働きながら子育てする上で必要な補助をやるべきだと考えています。
本当に税金が高いうえ、子育て世代への補助が少ない。国の動向を見ていると、今ある補助もいつかなくなるのではないかと不安ですし、さらに税金が上がったら子どもを満足に育てられるのか心配になります。だからこそ今回保育料の無償化について話題になったのは、所得制限なしや第1子の年齢を問わないといった対象者の制限がないことに共感した方が多かったのだと感じます。国は、少子化対策に力を入れるといいながら私たち子育て世代に求めるものに対応してくれているという実感が湧かないし、目をそらされているのでは…と考えてしまいますね」
──今後、市川市に期待していることは。
「これまでは近隣の松戸市が子育て支援に力を入れていると聞き、また子どもの医療費助成が市川より手厚く小児科も多かったため松戸に引っ越そうかと思っていました。今は市川も子どもの医療費助成が中学生から高校生相当年齢まで4月から拡大されたことや、今回の第2子以降の保育料の無償化を知り、子育て支援に力を入れてくれると感じて思い止まりました。
ただ市内の道は狭いし混んでいたり、子どもを遊ばせるための公園が少なかったり。少し大きい公園に行っても駐車場がなかったりします。そういったハードの面での施策も今後は考えてもらいたいです。また待機児童がゼロという話ですが、うちの近所は保育所の数が少なく1歳児が満員で入園できず結局渋々遠方の小規模保育所へ通わせています。エリアによって保育所の数が違うようで、需要と供給のバランスを再考してもらってこちらも改善していただければと願っています。市川は都心に近く通勤通学に便利で教育熱心な人たちも多く、これからもっと人は増えるかと思います。他の地域から引っ越してきた子育て世帯の方々が住んで良かったと思えるような街になってほしいですね」