「卒園児全員分のプレゼント作って」保育園から、保護者1人に“無茶振り”タスク→「AIに救われた!」 画像生成で色とりどりの花の絵作成

小森 有喜 小森 有喜

子どもが通う保育園から「卒業する園児全員分の花を折り紙で作ってほしい」という“タスク”を任された作家の小野美由紀さん。しかし夫婦共働きで時間の余裕もなく、思いついた解決法が「画像生成AI(人工知能)」を活用することでした。園児たち一人一人の名前などをシステムに入力すると、AIが名前から連想した色とりどりの花の絵が完成。保護者らから好評で、ネット上でも「すっごい綺麗」「AIの正しい使い方」と話題になっています。一方「手作りを要求して保護者に負担を強いる風潮はもうやめて」といった声も上がりました。

小野さんの子どもが卒園するわけではなく、在籍園児の保護者として任される作業の一つだそうです。折り紙でなく絵でもいいかという許可を園に取り、画像生成AIシステム「Midjourney」で作業に取り掛かった小野さん。卒園児一人ずつの名前を入力して「名前からイメージする花を描いて」と命令しチューリップを描かせたところ、赤や黄色など色鮮やかな作品が完成しました。AIに指示する際、作風として「エリック・カール(※絵本作家)風の、子どもが喜びそうなヘタウマな感じ」を指定したそうですが、仕上がったものはおしゃれな家のリビングにも飾れそうな上品な色合いやタッチの絵画でした。そこは技術向上の余地を感じる部分でもあったといいます。

結局、1枚につき十数回コマンド入力をし直したため「折り紙より手間がかかった」と笑う小野さんですが、保護者や子どもたちには喜ばれたといいます。小野さんは今月20日、ツイッター(@MIYUKI__ONO)に作品写真を投稿。作成に至った経緯とともに「園は愛してるけど夫婦共働きで手作りは無理。AIに救われた」とツイートしました。見た人からは「すっごい綺麗」「素晴らしい」「実に良いAIイラストの使い方」と肯定的な意見が多く上がり、いいね数は5万件に迫っています。

保護者の負担…あり方は?

小野さんが卒園児全員分の花を作らなければいけなかったことについて、ツイッターでは「園の無茶ぶり」と批判的な意見も。「保育園って共働きが大多数を占めてるのに…」「そんなことまで親がやらないといけないの!?」「未だに親に負担を強いるって何時代?」「そんなん園で作っておいてくれ〜!」といった声が相次ぎました。「(園が保護者に)それ頼むなら、休日に『ちょっと夫婦で映画観たいので先生の自宅で子ども預かって』って言われても文句言えないよね」といったコメントもありました。

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