「こいつのせいで、飲み物が買えず、熱中症に…」恨みタラタラ 「対応していない自販機多すぎ」共感の声が続出

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「こいつのせいで飲み物買えなくて熱中症で倒れて今病院にいる」

というオスシリンダー(@oss_zylinder)さんのツイートが9万近くのいいねが付く話題になりました。

ここ数年来、日本の夏は猛暑が続いています。今年も例に漏れず、本格的に暑くなってきました。ここまで暑いと熱中症のリスクは非常に高く、こまめに水分をとるなどの対策が必要になってきます。しかし、オスシリンダーさん、あることが原因で飲み物が買えず、暑さに体調を崩してしまったとのこと。その原因とは――。

デザインが一新されたいわゆる“新500円玉”です。

紙幣や貨幣のデザインの変更には、偽造のリスクを軽減するなどの目的があります。新しい500円硬貨もこのような事情で2021年11月より流通していますが、発行から2年近く経った今でも、使用できない自動販売機や券売機、精算機などが多くあります。

暑いなか、外で仕事の作業をしていたというオスシリンダーさん。自販機で飲み物を買おうとしたのですが、たまたまそのとき新500円玉しか持っておらず、その自販機もその硬貨が非対応のものでした。それで飲み物が買えず、結果体調を崩してしまったとのこと。

偽造などのリスクをなくし、安全に使えるようにするという重要な目的がある貨幣の変更。しかし、それで必要な時に使えなくなるというのは、何とも本末転倒な話です。

なお、オスシリンダーさんはツイートに「病院にいる」とも書かれていますが、この部分はネタだとのこと。実際は、会社の休憩室でしばらく休むと回復したそうで、そこまで大事にはならずに何よりです。しかし、「病院」というフレーズには、理不尽なことでしんどい思いをしてしまったという、ご本人の不満があらわれているようにも感じますね。 

同じような不便さを感じているという声が続出

新硬貨の使いにくさによって、体調まで崩してしまったというオスシリンダーさんのツイート。リプ欄には共感のコメントが多く寄せられています。

「もう2年近く経つのにw 」
「対応していない自動販売機多すぎなんですよね」
「そいつのおかげで500円貯金しとる」
「自分もこの500円のせいで飲み物買えなくて 危ない状況になったことありますわ」
「万札とコイツしか財布に無くて駐車場から出れなくなったことがある」

同じような不便さを感じたことがあるという声も多く寄せられていました。

筆者も以前、有料駐輪場から出ようとした際、財布の中に新500円玉となぜか夏目漱石の頃の旧千円札しかなく、どちらも使えなかったため、結局交差点の向こうの通りにある銀行のATMまで走る羽目になったことがありました。

このように不便さが拭えない新500円玉。なぜ、未だに使用できない機械が多いのでしょうか?

自販機や精算機の中には、“硬貨選別機(コインメック)”と呼ばれる硬貨を認識する部分があります。しかし、数年にわたる新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、この硬貨選別機に使用する半導体が不足。それにより、新硬貨への対応が遅れてしまったようです。

さらに、2024年には“新紙幣”の発行が予定されており、それまでは対応を見送ろうという流れもあるといいます。

さまざまな事情が重なり、今のところ使い勝手が良くないと言わざるを得ない新500円玉。

できる限り早く、自販機、券売機、精算機などへの新硬貨の対応を進めて欲しいところですが、それまでは暑い時期の外出の際は自分で飲み物を持っていく、精算する時は事前に支払い可能なお金を用意しておく、などの対策を各自が行う必要もあるでしょう。

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■オスシリンダーさんのTwitterはこちら
 →https://twitter.com/oss_zylinder

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