なぜ?「滋賀県草津市」を検索すると→「群馬・草津温泉」の画像が表示される…困った問い合わせも グーグルに聞いた

浅井 佳穂 浅井 佳穂

 滋賀県草津市をグーグルで検索して表示されるのは、市内にはないはずの天然温泉の画像-。どう見ても約300キロ離れた群馬県草津町の草津温泉の画像です。グーグルに原因を尋ねるとともに、草津市に対応を尋ねました。

 草津市は滋賀県南部にある都市です。市のホームページによると、草津市は13万8993人(2023年4月末現在)の人口を抱える県内第2の都市です。京都・大阪のベッドタウンとして人気を集めており、県内唯一の百貨店「近鉄百貨店草津店」もあります。

 さて、グーグルでは都市名を入力し検索すると、その都市の風景写真が10枚表示されます。例えば「京都市」と入れると伏見稲荷大社や金閣寺、清水寺などの写真が表示されます。

 一方、「滋賀県草津市」と入力すると、10枚の写真が出てくるのですが、滋賀県立琵琶湖博物館や草津市立水生植物公園みずの森などの写真とともに同じような写真が3枚あることに気付きました。

 いずれの写真も湯気が立ち上っていて湯樋などが見え、どうやらこれは群馬県草津町にある草津温泉の湯畑の画像のようです。

 ちなみに滋賀県草津市にも「草津温泉」という名の銭湯がありましたが、2016年にすでに閉店しています。

 草津市と検索して群馬県草津町の画像が表示されることについて草津市はどう思っているのか。草津市広報課の柳原崇志課長補佐は「もうやめてほしいんです」と嘆きます。

 実は草津市には、以前から群馬県草津町と混同した問い合わせが多いそうです。市内に山らしい山はないのに「クマが出たそうだが対策はしているのか」という問い合わせや、天然温泉はないのに「ふるさと納税の入湯券の返礼品が届かない」といった苦情などもあるといいます。

 柳原課長補佐によると、草津市の画像として群馬県草津町の風景が表示されることに対し、草津市は昨年からグーグルに対しても何度か改善を要望しているそうですが、これまで実現に至っていませんでした。

 さて、グーグルではなぜこんなことが起きているのでしょうか。

 日本法人広報担当に対し原因や対応策をメールで、5月29日に問い合わせをしました。6月2日に「検索で設けている高い品質基準を保持するため、問題を発見した場合には、その改善に取り組んでいます」とだけ回答がありました。

 なお5月31日までに群馬県草津町の湯畑の画像は削除され、別の画像に差し替えられていました。

 なお、草津市と検索すると表示される10枚の画像のうち滋賀県立美術館や膳所城跡公園もありますが、これらは大津市です。市境に近いとはいえ、グーグルさんはこれも改善した方がよさそうです。

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