おでこの広さが6cm(指4本分)で薄毛に認定――。アンファー株式会社(東京都千代田区)が、全国の20~70代未満の男女4700人を対象とした「2023年版 薄毛の境界線」に関する調査結果を発表しました。
調査は、2023年3月にインターネットで実施されました。なお、回答者の内訳は、各都道府県から100人ずつ、男女比50:50、各年代から10人ずつとなっています。
おでこの広さ(眉毛の上から生え際まで)別に4cm~8cmの選択肢(イラスト参照)を用意し、薄毛と感じる認定ライン「薄毛の境界線」(以下、境界線)について質問したところ、最多の境界線は「6cm」となり、指4本が収まる人は薄毛に認定される結果となりました。
ちなみに、2022年の最多の境界線は、2019年から4年連続で「7cm」だったことから、以前より、薄毛に関して厳しい目で見られていることがうかがえます。なお、全回答の境界線平均値は6.1cmとなり、2022年の6.19cmと比較して-0.09cmと、平均値からみても厳しい境界線となっていることが分かりました。
さらに、2023年の境界線の平均値を男女で比較すると、「男性」は5.98cmであるのに対し、女性は「6.22cm」と約0.24cm上回っており、女性の方が薄毛について寛容であることが分かりました。
男女の年代別境界線平均値では、男性の「20代」が5.86cm、「60代」は6.31cmと年代が高くなるごとに境界線も広くなり、20代と60代を比較すると約+0.5cmの差が生じています。一方、女性は20代から60代までほぼ変化はありませんでした。
また、都道府県別にみると、最も薄毛に厳しい都道府県は「兵庫県」(平均5.7cm)でした。兵庫県民は、「どのような頭皮ケアを行っていますか」という質問に対して、「投薬や医薬品を使用している」「薄毛の症状で通院したことがある」と回答した人がいずれも全国で1番多く、頭髪の悩みを改善する意識が強い傾向がうかがえます。
一方、薄毛に最も寛容な都道府県は「長野県」(平均6.35cm)で、「現状の髪の状態に満足していない」と回答した人が全国で6番目に多かったほか、「健康に対する不安がある」と回答した人が全国で4番目に多い結果となり、自身に対して、自信を持っていない傾向にあると考えられるといいます。
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調査を実施した同社のブランドマネージャー・吉川竜司氏は、「ニッポンは薄毛に厳しくなっている傾向が分かりました。コロナ禍におけるオンライン会議などで、以前に比べて自身の容姿に気付きを得る機会が増えています。自身の容姿に対する意識の高まりは、周囲を見る目にも表れ、薄毛の境界線が厳しくなったと考えております」とコメントしています。