コロナ禍で普及した「Web会議」ですが、自身や相手のカメラの設定で不満や不便を感じている人も多いのではないでしょうか。東京23区の企業(従業員100人以上)に勤務し、週1回以上ハイブリッドワークを実施するオフィスワーカー(Web会議を実施している人)2000人を対象に、「首都圏ハイブリッドワーカー調査」を行ったところ、6割以上の人がWeb会議でカメラを「基本的にオフ」にしていることが分かりました。また、その理由として「顔を映さずとも問題ない」を挙げた人が最も多かったそうです。
株式会社イトーキ(東京都中央区)が2022年10月にインターネットにて実施した調査です。
最初に、週あたり何時間Web会議をしているか聞いたところ、週平均6.5時間、会議の82%がWebで実施されていたことが分かりました。また、直近1ヶ月で参加したWeb会議は「定例会議(報告・共有)」が77.2%で最多となりました。
次に、Web会議で不便・不満を感じる点について聞いたところ、「通信品質(途切れや遅延)」(38.9%)、「相手のカメラがオフで、反応/表情がわからない」(32.6%)、「周囲の雑音が気になる」(28.4%)、「資料共有時に相手の反応/表情がわからない」(27.7%)といった回答が上位に挙がりました。
続いて、Web会議で自身のカメラの基本設定について聞いたところ、「カメラオン」が37.9%だった一方、「どんな時もカメラはオフ」は19.6%、「基本はカメラオフ、時々オン」は42.5%と、62.1%の人が「基本的にオフ」にしていることが分かったといいます。また、「カメラを基本的にオフにしている」と答えた1243人に、その理由について聞いてみると、1位は「顔を映さずとも問題ないため」が49.8%で最多となりました。次いで2位が「データ通信量の軽減のため」で45.2%となり、以下、「顔を映したくないため」(31.4%)、「他の参加者がオフのため」(29.4%)、「別の仕事をしているため(いわゆる内職)」(11.2%)といった回答が続きました。
最後にすべての人に、自分以外の参加者のカメラ・オフに対する不便や不満について聞いたところ、「不便・不満あり」と答えた人は57.1%でした。具体的な内容を聞いてみると、「相手の顔を見て話したい」(26.6%)、「一方的な説明の雰囲気になり、会話や議論がしにくい」(26.5%)、「相手の表情が見えず、発言がしづらい」(24.8%)といった回答が上位に挙がりました。