意外に少ない?飲食店で餅を食べたい時の選択肢が話題に 「特に焼き餅は激レア」

中将 タカノリ 中将 タカノリ

飲食店で餅を食べたい時の選択肢がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのはSF作家の小川一水さん(@ogawaissui)が投稿した「餅見て思ったんだけど、来日した外国人が焼いた餅を食べたいと思ったら、どうすればいい? 焼き餅を出すレストランを知っているかと聞かれたら、おれとしては『……知らない』と冷や汗で答えるしかないのだが。」という問いかけ。

日本人にとって餅は身近なだけでなく、正月の縁起物としても用いられるソウルフードのような存在。しかしどういうわけか小川さんの言うように、餅を主力メニューに打ち出す飲食店はほとんど存在しないのだ。善哉や鍋の具材としてならまだしも、焼き餅ときたら…

今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは

「奇しくも、サラリーマン時代、ドイツから来日した技術者に『餅が食べたい』と言われたことがあります。最初、『あれは危険な食べ物だから、子どもの頃から食べ慣れていないと事故が起こる』とか言ったのですが、やはり誤魔化せず。結局、行きつけの小料理屋で焼いた餅を出してもらいました。」
「私がテクノスジャパンに在籍中の1980年代後半には、深夜歌舞伎町で磯辺焼きの屋台が出ていたのですが、他では見かけませんでしたねえ。去年、テクノスOBの飲み会が歌舞伎町であった時には見かけなかったし、もうやってないのかな。」
「そういわれれば餅の食事はだいたいつきたてか煮た餅で、焼いた餅を出す食堂は餅文化圏を標榜する岩手県にも見当たらないですね。なんでだろ。」
「いわゆる甘味処に連れていくと磯辺がありそうですよね」
「他の方からも同じお店がレスされていますが、東京・鶯谷の「月光」というお店は毎日つきたてのお餅が食べられます。食べ慣れた日本人にとっても極上の味ですのでアテンド側も楽しめます。」

など数々の共感の声や情報提供が寄せられている。

投稿者に聞いた

小川さんに話を聞いた。

ーー投稿の反響へのご感想を。

小川:私が愛知県在住なので、名古屋を中心に展開する甘味処チェーン、おかげ庵を多く勧められました。他にもぽつぽつと全国の甘味処についての情報が結構ありますね。見ている方々には参考になると思います。

しかしながら私が最初に提示したつもりだったのは、コンロや七輪で焼いて膨らんでいるタイプの餅だったのです。というか、私が普段好んで食べるのがそのタイプなので、そういうのを外国人に求められたらどう提供しよう、と言ったつもりでした。そのタイプはスーパーとか餅屋で切り餅を買ってくるなどしてから、家で焼くぐらいしか手ごろな提供方法がありません。ですが多くの人にとって餅とはまず甘味であるようで、しるこや磯辺巻きでの提供方法を多く示されたのが意外でした。

◇ ◇

餅と同じような立ち位置の食品として素麺も挙げられる。知る人ぞ知る専門店がないわけではないのだが、なかなかメジャーにならないのはどういうわけだろうか。

なお、今回の話題を提供してくれた小川さんは"百合SF小説"の名作として名高い「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」(早川書房)の3巻を6月20日に早川書房から上梓予定。女性と女性が力を合わせて銀河の星々を旅するロマンをぜひ多くの方に感じていただきたい。

小川一水さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/ogawaissui

「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」3巻:(リンク

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