みなさんのなかには「せっかく家を建てるのなら、こだわりの注文住宅を建てたい」という人もいることと思います。そこで、「注文住宅」を建てて住んだことがある全国の男女727人に「注文住宅の失敗経験」に関するアンケート調査を実施したところ、「注文住宅が完成した際に、想像と違ったことや依頼通りに出来ていなかったことがある」と答えた人が約4割に上ることが分かりました。
株式会社NEXER（東京都豊島区）が運営する『日本トレンドリサーチ』と『株式会社ロゴスホーム』（北海道帯広市）が共同で2023年4月～5月の期間にインターネットで実施した調査です。
調査によると、40.4％の人が「注文住宅が完成した際に、想像と違ったことや、依頼通りに出来ていなかったことがある」と回答しました。
具体的には、「キッチンの設備が思ったより貧弱だった」（60代男性）、「物置のスペースが思ったより狭くあまり収納できなかった」（50代男性）、「子ども部屋を2部屋隣同士で設計したら壁がついてなくつづき間になっていた」（30代女性）、「完成予想日が急に遅れることになり、引っ越し業者の手配や年休取得を全てやり直すことになった」（60代男性）など、さまざまな箇所で「想像と違っていた」という声が寄せられました。
また、36.3％の人が「完成した注文住宅に実際住んでみてから想像と違ったことや、依頼通りに出来ていなかったことに気付いたことがある」と回答。具体的には、「テレビのアンテナ工事が含まれていなかった」（40代女性）、「バリアフリー化できていなかった」（60代女性）、「水回りの動線が良くなかった」（60代女性）、「外構で駐車場に車が入らなかった」（50代男性）、「日当たりが想像以上に悪かった」（40代男性）などが挙げられています。
では、「依頼通りに出来ていなかったこと」が起きてしまったのはどのようなことが原因だったと考えているのでしょうか。
この原因について回答者からは、「施工業者が設計通りに制作しなかったため」（50代男性）、「メーカーとの認識の違い」（70代男性）、「自分たちの確認不足」（30代女性）、「自身の知識不足と業者の説明不足」（60代女性）といった声が寄せられました。
最後に、「今後もし注文住宅を建てることがあるとしたら、どのようなことに気を付けようと思いますか」と聞いたところ、「作業状況をこまめにチェックする」（50代男性）、「時間をかけて思ったことや感じたことは事前に調べて勉強する」（40代男性）、「焦らず、じっくりと打ち合わせをする」（70代男性）、「信頼できる設計者を選ぶ」（70代男性）など、慎重に事を進めたいといった意見のほかに、「必ずボイスレコーダーで録音しておく」（40代女性）といった声も寄せられました。
◇ ◇
【出典】
▽日本トレンドリサーチ／【注文住宅】建てて住んだことがある40.4％が、想像と違ったことが「ある」
https://trend-research.jp/17946/
▽株式会社ロゴスホーム
https://www.logoshome.jp/
