スターバックスのフラペチーノは毎年、季節によってさまざまな味が発売され、SNS上でも大きな話題になります。日本では今年4月に販売された「メロンフラペチーノ」が記憶に新しいですね。スターバックスのドリンクはその国限定の味が登場するすることもしばしば。ここ台湾では日本で販売されていない大人気フラペチーノがあります。台湾在住10年目の筆者が解説します。
二層の見た目も映えるのに紙カップで提供…なぜ?
台湾スターバックスでは5月17日、台湾限定の「芝麻杏仁豆腐星冰樂(ジーマー・シンレンドウフ・シンビンラー、黒ゴマ杏仁豆腐フラペチーノ)」が発売されました。杏仁豆腐は冷たくてツルンと食べられる夏のデザート。気温が30度を超え始めるこの時期にぴったりです。
「昔懐かしいデザートの味」というコンセプトで開発されたそうで、底部分に杏仁豆腐が入っていて、その上に黒ゴマ味の氷でブレンドされたドリンク本体、そしてクリームがトッピングされ、クリームには黒ゴマソースがかかっています。タピオカドリンクを飲むような太いストローでズズッと飲むと底の杏仁豆腐と黒ゴマの味を同時に楽しむことができます。これがまた絶妙なハーモニーを生み出すので、一度飲んだらハマってしまう人続出です。
底の杏仁豆腐がSNS映えするのですが、台北市では昨年からドリンクショップでのプラスチックカップが使用禁止に。紙カップでの提供のため、残念ながら二層の美しい見た目は拝めなくなってしまいました。台湾でも他地域ではまだ見られるようですが。
「一番好きなドリンク」「もっと早く飲めばよかった」
2020年から4年連続の販売。毎年5月初旬~中旬ごろから販売され、在庫がなくなるまでの約1カ月間購入することができます。
在台日本人のTwitterでは、今年の発売初日から「台湾のスタバで一番好きな味」「1年越しでやっと飲めた」「今年初めて飲んだけどもっと早く飲めばよかった」「売り切れる前にまた飲まなきゃ」など絶賛コメントの嵐。
筆者も発売以降、毎年楽しみにしているのですが、昨年のこの時期は日本で過ごしており、5月末に台湾へ戻り、1週間の隔離を終えたその日に買いに走ったらなんとすでに売り切れ…。悔しい思いをしたので、今年は販売日に買いに行きました! 筆者が店内で飲んでいる間、台湾人のお客さんたちも次々とこのフラペチーノをオーダーして買っていたので地元の方たちにも大人気なようです。
台湾でのフラペチーノは基本はトールサイズが140元(約630円)、グランデサイズ160元(720円)、そしてベンティサイズが(810円)で、このフラペチーノも同様の値段設定となっています。
台湾スターバックスでは他にも限定のお菓子なども販売されます。現在は端午節が近いので、それにちなんだ「ちまき」の形のスイーツや、マンゴーとポメロ(柑橘類)、タロイモとピーナッツのわらび餅などが期間限定で販売されています。9~10月の中秋節が近づくと、スターバックス月餅セットなんかも販売されます。日本や他国のスターバックスと全く違う、おもしろい商品が味わえるので、台湾旅行の際にはスターバックスでおやつ休憩もプランに入れてみてはいかがでしょうか。