中学校の偏差値と幼少期にしていた習いごとの数に関連はあるのでしょうか。全国の偏差値60以上の中学校に通う子どもをもつ母親100人とそれ以外の中学校に通う子どもを持つ保護者100人に調査をしたところ、偏差値60以上の中学校に通う子どもは「3つ」が最多であったのに対して、それ以外の中学校に通う子どもでは「1つ」が最も多かったそうです。
イノベーションシステム株式会社(東京都千代田区)が運営する『ひまわり教育研究センター』が、「幼児期の習い事の数と習い事の種類についてのアンケート調査」と題して2023年4月にインターネットで実施した調査です。
まず、「偏差値60以上の中学校に通う生徒が幼少期にしていた習い事の数」を聞いたところ、「3つ」(29%)、「2つ」(25%)、「1つ」(21%)、「させていない」(12%)、「4つ」(11%)という結果になりました。
また、「偏差値60以上の中学校に通う生徒が幼少期にしていた習い事」は、「スイミング」(53.4%)、「ピアノ、ヴァイリオンなどの楽器」(47.7%)、「英語」(39.7%)、「体操」「公文」(いずれも20.4%)などが上位に挙げられています。
一方、「偏差値60以上ではない中学校に通う生徒が幼少期にしていた習い事の数」は、「1つ」(42%)、「させていない」(31%)、「2つ」(22%)という結果になり、全体的に偏差値60以上の中学校に通う生徒に比べて少ない傾向が見て取れました。
また、「偏差値60以上ではない中学校に通う生徒が幼少期にしていた習い事」は、「スイミング」(50.7%)、「英語」(21.7%)、「体操」(20.2%)、「ピアノ、ヴァイリオンなどの楽器」(14.4%)、「サッカー」(10.1%)などが上位に挙げられていたそうです。
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なお、偏差値60以上の中学校に通う子どもを持つ母親の居住地は、「関東地方」が最多の53人。次いで「中部地方」(18人)、「関西地方」(15人)。世帯年収は、多い順に「900万円以上」(26人)、「500万円〜700万円未満」「700万円〜900万未満」(ともに24人)となっています。
一方、偏差値60以上でない中学校に通う子どもを持つ母親では、「関東地方」(30人)、「中部地方」(22人)、「関西地方」(18人)となり、世帯年収は、「300万円〜500万円未満」「500万円〜700万円未満」(いずれも24人)、「700万円〜900万未満」(21人)でした。