偏差値60以上の中学…合格につながった“親のサポート”は「送り迎え」「勉強を教えたこと」 保護者150人に調査

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中学受験は、高校受験や大学受験に比較すると「保護者の方のサポート」が重要であると言われています。そこで、全国の偏差値60以上の中学校に通う子どもをもつ保護者150人に調査をしたところ、中学受験全般を振り返って、子どもの受験サポートの中でこれが合格につながったと思われることは「送り迎えなど日常生活のサポートをしたこと」「勉強を教えたこと」などに回答が集まったそうです。

イノベーションシステム株式会社が運営する「ひまわり教育研究センター」が「お子さんの中学受験についてのアンケート調査」として2022年8月に実施した調査です。なお、子どもの性別は男子69人、女子81人となっています。

まず、「中学受験全般を振り返って、子どもの受験サポートの中でこれが合格につながったと思われること」を3つまで選んでもらったところ、「送り迎えなど日常生活のサポートをしたこと」(31.3%)が最多に。次いで、「勉強を教えたこと」(24.0%)、「ノート作りやコピー、プリント整理など勉強のサポートをしたこと」(23.3%)、「スケジュールの管理をしたこと」(22.7%)といった回答が上位に並びました。

これを父親、母親別にみると、母親が父親と比べて顕著に多かった回答は、「送り迎えなど日常生活のサポートをしたこと」(母親37.7%、父親25.9%)、「気分転換に遊びに連れていったこと」(母親15.9%、父親7.4%)、「勉強を頑張っている時は褒めてあげたこと」(母親20.3%、父親12.4%)、「美味しくて栄養のある食事作りをしたこと」(母親17.4%、父親11.1%)でした。

また、父親が母親と比較して顕著に多かった回答は、「勉強を教えたこと」(父親28.4%、母親20.3%)、「スケジュールを管理したこと」(父親25.9%、母親18.8%)、「勉強を怠けている時は、注意したり叱ったりしたこと」(父親11.1%、母親5.8%)となりました。

なお、母親の回答で一番多かったのは、「送り迎えなど日常生活のサポートをしたこと」(37.7%)、父親の回答で一番多かったのは、「勉強を教えたこと」(28.4%)だったそうです。

次に、回答者から得た回答を「勉強のサポート」「日常生活のサポート」「子どもの精神面でのサポート」「食事のサポート」の4つに分類し、具体的なコメントを聞いたところ、以下の通りとなりました。

【勉強のサポート】
▽一緒に勉強した
▽早めに塾に通わせた
▽テスト前に過去問を解いて、間違えた問題をノートにまとめた
▽計画的にスケジュールを組むことでテストなどでもペース配分を意識させた
▽テスト前に勉強を促す

【日常生活のサポート】
▽スケジュール管理と体調管理をして、常にベストに勉強できるようにした
▽勉強優先の生活
▽塾の時だけでなく自習する時も希望する時間に送り迎えした
▽勉強や学校以外に必要なことは、できるだけサポートした
▽テスト日程の把握から点数発表までスケジュールを管理していい時は徹底的なご褒美を与えた

【お子さんの精神面でのサポート】
▽笑顔を絶やさないこと
▽気分転換に夜散歩に出かける
▽基本的には塾の方針に従い、テストの出来不出来などについて、うるさく言わないようにした
▽とにかく褒めたり、鼓舞したり子供にやる気を出してもらうように応援した
▽勉強するのも、遊ぶのも自由、後で後悔しないように自分で決めろと伝えた
▽モチベーションを上げるために会話を多くした
▽天才だと言い続けた
▽どれだけ真剣に志望校に行きたいかは本人が一番知っているので、集中できる環境、応援している環境が伝わるように心掛ける

【食事のサポート】
▽健康の基本は食にあると思っているので、本人の好き嫌いと栄養のバランスを考えながら食事の用意をした
▽集中力アップのためアミノ酸が取れるようにしたり、食事には気をつけた
▽朝昼夜、オヤツの栄養管理をしっかりと行った。
▽塾で夕飯はお弁当を食べるが温かいお弁当を毎日受付に預けてました。汁物も持参して家で食べる夕飯のようにしていた

   ◇  ◇

調査を実施した同センターは「中学受験を考えている保護者の人は、これら全てしなければいけないというわけではありません。回答例を参考にしていただきながら、その中で『うちの子に合っていそうだな』『これなら出来そうだな』ということを少しずつ家庭に取り入れていただければよいのではないかと思います」と述べています。

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