100点満点で112点…その理由に絶賛の声 アメリカで小2が受けたテストに「素晴らしい教育」「日本だと下手すると減点」

福尾 こずえ 福尾 こずえ

100点満点中で、112点? 二度見したくなるテストの答案用紙の写真。4月からシカゴに住み始めた小学2年の娘さんが日本語補習校で初めて受けたテストを見て、感銘を受けたという父親のTwitterでの投稿が話題になっています。

 

赤ペンで花マルがたくさんついた採点用紙をくわしく見てみると…「毎日音読をする」の答えには、“毎”に赤線が引かれ+5加点されています。「雪の中さん歩にいく」には“歩”に+5の加点です。どうやらまだ習っていない漢字を正しく書けた場合、加点されるシステムのようです。

この採点方法に「素晴らしい教育環境」「自己肯定感爆上がりしそう」「素敵です」と絶賛の声がたくさん! 「羨ましいいいい。私は「習ってない漢字書くな」と減点はされなかったものの注意されました」「大抵、「まだ習ってない(教えてない)から」という意味不明な理由で減点になるのに」と日本だと、教えてもらっていないことを書いてしまうとマイナスな印象になることを憂える人も。

「テストは100点が当たり前という固定観念も覆されますね。勉強したくなる、もっと知りたくなる工夫が詰め込まれていますね」「習ってない漢字を書いたら怒る日本と違って、アメリカはステキです…」と、日本との教育の違いに言及するリプライもたくさんありました。

「子どものやる気が出るなと感じました」

医療従事者の留学をサポートするNPO・チームWADAの理事である心臓外科修練指導医の月岡祐介 心臓外科(@TsukiokaYusuke、以下月岡祐介)さんに詳しく話を聞きました。月岡さんの家族が3月に渡米し、7歳の娘さんは平日はアメリカ現地の学校で英語で勉強し、週末は日本の教育を学ぶために日本語補習校へ通っているそうです。

――補習校で加点採点をしてくれたこの先生はどのような先生でしょうか

「私はお会いしたことはありませんが、日本人で優しい方のようです」 

――この加点システムは、アメリカでは一般的なのでしょうか

「アメリカに来たばかりですので、この方式がアメリカで一般的なのかどうかわかりません。もしかするとこの先生特有のものかもしれません」 

――娘さんの反応はいかがでしたか?

「娘は特に気にしていませんでした。が、私も妻もとても嬉しく思いました。私が小学生や中学生の時、習っていないことを答案に書いて注意されたことがありましたので。今回のような採点をしてもらえると子どものやる気が出るなと感じました」 

アメリカでは「保護者会などで保護者が自分の子供の事を語る時に、謙遜しないのがとてもいいなと思っています」と月岡祐介さん。自己主張をはっきりするアメリカと、協調性を重んじる日本。幼いころからの環境の違いが、国民性に影響を与えるのかもしれません。できることを否定されるよりも、そっと肯定してもらえる方が”やる気”が失われずにいれそうですよね。

■月岡祐介Twitter  https://twitter.com/TsukiokaYusuke

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