急須よりも手軽で、洗うのが面倒な「茶こし」いらず 京都・宇治の男性が開発した「ちゃPod」人気に、特許も取得

京都新聞社 京都新聞社

 急須よりも手軽に茶を楽しめる道具として、京都府宇治市の男性が開発した製品「ちゃPod」が好評だ。ふたと本体のわずかな隙間を利用して茶をこす仕組みが特許を取得。クラウドファンディング(CF)サイトへの掲載後、全国各地から購入者が相次いでいる。

 宇治茶の普及に取り組む大橋敏裕さん(69)が作った。若い世代を中心に、急須でお茶を飲む人が少なくなっているといい、宇治茶の消費量にも影響すると危惧した。茶こし要らずで手入れが楽な茶道具を数年かけて完成させた。

 樹脂製のちゃPodは、本体に茶葉と湯を入れ、小さな突起のあるふたとの隙間で茶をこして使う。3月にはこの独自の形状で特許を取得した。

 一般販売への足がかりになればと、同月末から始めたCFは好調だ。900人近くが支援し、「茶こしを洗うのが大変なので重宝しそう」「素晴らしい発想」などとコメントを寄せている。若年層からの関心も高いという。

 CFサイト「Makuake」で、ちゃPodと宇治茶などのセットが応援購入できる。5月30日まで。

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