コネヒト株式会社(東京都港区)は、全国の働く女性1553人を対象とした「年収の壁についてのアンケート」を実施しました。その結果、現在、扶養内で働いている女性のうち6割超が「今後も扶養内で働きたい」と回答しました。また、扶養内で働きたい理由については、「税金や社会保険料を払わなくていいから」「家族と家事育児分担をするのが難しいから」などに回答が集まったそうです。
調査は、2023年3月に同社のサービス利用者を対象にインターネットで実施されました。
調査の結果、現在扶養内で働いている女性のうち64.7%が、「今後も扶養内で働きたい」と回答しました。
また、「扶養内で働きたい理由」については、「税金や社会保険料を払わなくていいから」(70.9%)、「時間や体力など負担のかからない働き方をしたい」(68.5%)、「家族と家事育児分担をするのが難しいから」(65.5%)といった回答が上位に挙げられています。
回答者からは、「中途半端に働きすぎると損、損しない働き方をすると家庭との両立が難しくなる」(30歳/末子2歳/パート・アルバイト)、「子どもが小さく、なるべく一緒にいてあげたいという気持ちが大きいが、仕事にもやりがいを感じている。しかし夫の仕事がどうしても遅くなるため、扶養内で働くことがベスト」(30代/末子2歳/パート・アルバイト)、「産後に体調を崩し、扶養内で働くようになった。夫は在宅勤務もたまにあるが仕事量が多く、親族も遠くに住んでいるため、お金は確かに欲しいが、扶養外で働くとなるとキャパオーバー」(40代/末子2歳/パート・アルバイト)といった声が寄せられ、年収の壁を意識して働き損にならないようにしているのと同時に、家事育児分担に課題があることがうかがえました。
◇ ◇
調査を実施した同社は、「家事育児負担の偏りをどう解決していくかは、労働力確保の重要視点であり、もはや家庭内の問題ではありません。企業や自治体など官民連携で取り組むべき課題です」と述べています。