春は新入生入学の季節。大きなランドセルを背負って登校する1年生の姿は微笑ましいですよね。昭和のランドセルは男の子が黒、女の子は赤が定番でしたが、令和ではカラフルなランドセルが登校風景を彩ります。
多様性が認められる時代、カラフルなのはランドセルだけではありません。小学生でも髪の毛をカラーリングをしている子どもは増えています。中学校では校則でカラーリングを禁止することも多いので、頭髪のカラフルさは小学生ならではかもしれません。とはいえ、カラーリングについての考え方は家庭によって大きな差があり、子どもにどのように伝えるべきか悩む人もいるようです。
子どもが小学校に入学して多様性に驚いた!
H美さん(東京都在住、30代、専業主婦)には小学1年生の娘がいます。学区内の公立小学校に入学しましたが、子どもたちの多様性に驚きの連続です。入学式ではスーツだけではなく、袴姿やブラックジーンズのセットアップなど、子どもたちが着ている服には個性が溢れていました。
授業では「あなたが発見したことを書いてみよう」など、答えのない自由な発想を表現する内容が豊富です。クラスの係も先生が決めるのではなく、子どもたちで必要な係について考え、相談しながら作り上げていきます。「私の小学校時代とはかなり違うんだな」と、H美さんは新鮮な驚きを感じていました。
カラーリングをしている小学生がチラホラ
中でもH美さんが驚いたのは、髪の毛をカラーリングをしている小学生がチラホラいることです。しかも、カラーリングも多様性に溢れています。全体的な茶髪、メッシュ、インナーカラーのみ、毛先のカラーリングのみ、金髪など。「カラーリングの方法ってこんなに種類が多いのか」と、大人のK美さんでも驚くほどです。
都心という地域柄なのか、芸能活動のためにカラーリングをしている子どももいると聞きました。小学校では明確な校則がなく、今の校長先生は多様性に寛容なので、カラーリングについて指導されることはないようです。
「私も髪の色を変えたい!」と子どもにねだられ…
おしゃれでかっこいい上級生に影響されたのでしょう。娘が「私も髪の色を変えたい!」と言い出しました。娘が憧れる気持ちはわかります。しかし、K美さんは「小学生でカラーリングはまだ早い」という考えです。なぜならば、カラーリングによる地肌や髪のダメージが気になるから。娘は小さなころ湿疹が出やすく、皮膚科通いをしていた時期もあったのです。
では、地肌や髪などに悪影響がなければ小学生でもカラーリングしても良いかと聞かれると、H美さんは即答できません。自分の時代は髪を染めないのが当たり前だったので、やはり抵抗があります。しかし「なんとなくダメだと思う」と禁止しても、娘は納得しないでしょう。
小学生のカラーリングは許容されるものなのか?
結局、H美さんは肌の弱さを理由にして、娘にカラーリングはしないように伝えました。実際のところ、小学生がカラーリングすることで、肌などの健康面に影響はないのでしょうか。多様性の時代、小学生のカラーリングはどこまで許容されるべきなのでしょうか。
自分の子どもがカラーリングをしたいと言い出したら、どれくらい許容してあげますか?また、他の子どもがカラーリングをしていることについてどのように感じていますか?保護者のみなさんにも意見を聞いてみました。
▽30代・7歳児の保護者
うちの学校は外国人が多い地域にあるため、国際色豊かです。日本名でも外国人とのハーフの子も多いので、地毛でも明るい色や金髪の子もいます。各家庭で許される範囲ならば許容するのが多様性の時代なのかな。
▽37歳・9歳児の保護者
昔はマニキュア塗ると爪が呼吸できなくなるとか、成長期には絶対ダメとか言われたけど、カラーリングも成長期に何らかの影響はないのかな?エビデンスが欲しいです。影響があるなら我が家では絶対止めますが、ほかのご家庭のことでは批判しません。
▽40代・11歳児の保護者
うちの娘がもしカラーリングをしたいと言ったら、まずは休日にウィッグや部分ウィッグを提案します。子どもに公私の区別をさせることも必要。学びの場なので、TPOがあると思う。成長して、必ず自由にできる時期はくるのだから。