スズキとカワサキのニューモデル発表! 第39回大阪モーターサイクルショー2023

小嶋 あきら 小嶋 あきら

 関西のバイク好きにとっては毎年春のお楽しみ行事、大阪モーターサイクルショーが3月17日から始まりました。一気に春めく陽気の下、インテックス大阪は大いににぎわっていました。そしてスズキとカワサキからは、同日会場で発表されるニューモデルも。

会場でカワサキのニューモデルがアンヴェールされる

 午前10時の開場を前に、ゲート前には既に大勢のファンが列を作っていました。そして10時15分、カワサキブースの前ではニューモデルのアンヴェールが行われました。発表されたのは新型エリミネーター400。水冷並列2気筒4バルブエンジンを搭載、車両重量は176kgに抑えられています。400ccクラスのクルーザーとしては軽くて扱いやすそうです。また、ETCやミツバサンコーワ製のドライブレコーダーも標準装備されるという辺り、やっぱり現代のオートバイですねー。

 この他にもカワサキブースには、いま話題の4気筒400ccスーパースポーツZX4RRや、スーパーチャージャー付き1000cc200馬力のH2 SX SE、ビモータと共同開発のKB4など、魅力的なモデルがたくさん展示されています。ものすごく力が入ってて勢いがあるなあと感じました。

スズキも新型3車種を発表

 続いて10時45分には、スズキブースでニューモデルの発表がありました。ロードスポーツモデルのGSX-8S、エンデューロモデルのV-STROM 800DE、スクーターのBURGMAN SYREET 125EXの3モデルです。GSX-8SとV-STROM 800DEは、共に新設計の800ccエンジンを搭載しています。このエンジンは並列2気筒水冷DOHC4バルブで、270度位相クランクを採用しています。2軸のバランサーをクランクシャフトに対して90度の位置に配置する「スズキクロスバランサー」を搭載、また位相クランクでV型2気筒と同様の不等間隔爆発を実現し、鼓動感と優れたトラクション特性を得ているとのことです。

 実際、見るからに前後長がコンパクトなエンジンで、すごくバランスが良さそうです。これ絶対乗りやすいやつです。特にV-STROM 800DEは全体の形が個人的に昔憧れたDR-BIGに似ていて、排気量もまさに800ccということもあってとても心を惹かれました。

 3月17日午前11時発表なので、会場では15分だけフライングで知ることができた、というのもなんか嬉しい気分です。

 スズキ二輪社長自らGSX-8Sに跨がってのフォトセッションも会場を盛り上げていました。

年に一度のイベントは大盛況

 映画「世界最速のインディアン」で知られるインディアンモーターサイクルのブースにはレース車両が展示されていて、後ろのスクリーンではレースシーンが流されていました。アメリカのV型2気筒というとクルーザーのイメージが強いですが、スポーティーなエンジンとしての実力も高そうです。実際、フラットトラックレースの世界では、日本のメーカーが参入してもなかなか勝てなかったと聞きます。

 自衛隊のブースには、偵察用KLXが2台展示されていました。ガードやキャリアが追加されている以外、基本的な部分は足回りも含めてノーマルの市販車とまったく同じなんだそうです。富士の総合火力演習などで、大きなジャンプをしたり横倒しにして盾にしたりする姿を見ていて、あれはヘビーデューティーなプロ仕様なのかと思っていましたがそうではないのですね。市販車もあんな性能と耐久性を秘めている、ということですね。

 

 バイクメーカー以外にも、用品メーカーや二輪雑誌の出版社、二輪四輪ファン問わず憧れのガレージライフを提案するハウスメーカー、テレビ番組のブースなど様々な出店があって、年に一度のお祭を盛り上げていました。

 

 大阪モーターサイクルショーは17日から19日までの3日間です。土曜日と日曜日には会場でトライアルや白バイのデモ走行も行われます。また、大阪に続いてこの後は東京、名古屋でもモーターサイクルショーが開催されます。

 季候の良いシーズンです。ぜひ皆さんお出かけください。

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