春菊の種類の違いがTwitter上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは着物スタイリストの蜜さん(@mitsu_kimono)が投稿した「東西で春菊が2種あるのは知ってたけど、久しぶりに東のを食べたら記憶してたより西のと違って驚き。菊科の風味が強く色が濃い分えぐみも強く、(茎写ってないけど)茎が円筒形で太く固い。葉の形がギザギザで歯触りも全く違う。」というツイートだ。
日本中で食べられている春菊だが、関東では太めの茎から株が出る「株立ち中葉種」、関西では根から株が枝分かれする「株張り中葉種」がメジャー。見た目だけでなく風味や食感も微妙に異なっており、東西の食の嗜好の違いが感じられて興味深い。
蜜さんの投稿に対し、Twitterユーザー達からは
「西の春菊を初めてみました こんなに別物(に見える)のに同じ名前なのが驚きです 東の春菊好物です」
「うちの地域は両方とも売ってるために、鍋かすき焼きかうどんの具か味噌汁か、用途で葉を見分けながら買います。味噌汁にえぐみが強い方の春菊を使ってしまうと家族がウッとなります。春菊にはサラダ春菊も含めてたくさん品種があり混ざってる認識でしたが、西と東で分かれてたんですね!」
「私も関西に住んで、この食べやすさにびっくりしました!菊菜ってなに?と思いましたけど。」
など数々の驚きの声が寄せられている。
投稿者さんに聞いた
蜜さんに話を聞いた。
ーー今回、久しぶりに東の春菊を召し上がった感想を。
蜜:茎がゴツい、えぐみがある、葉も固いとどうしてもマイナスポイントが先に来てしまいました。個性の強い食べ物が苦手な方は多いと思うので、春菊を苦手な方の内、一定数は東の春菊しか食べた事がない可能性があるのかしら?とも。
ーー個人的な好みではやはり西なんですね。
蜜:慣れの問題もあり現時点では西の春菊がより好きです。ですが個人的に菊芋をはじめキク科の風味は大好きで、東の春菊もそこが強い点は気に入っています。菊感が強く香りが良い点を生かせるレシピを探して、用途によって使い分けしていきたいです。
ーー今回の反響へのご感想を。
菊:思いがけない反響があり大変驚きました。一般的に500イイネに達するとクソリプが付き始めると聞きましたが、7000イイネを越えた現時点でも、私が気付いた限りでは1件しかそういった反応はなく、春菊の平和性を感じて嬉しく思います。春菊はとても美味しく栄養価も高いので、皆さん美味しく召し上がって健康に過ごされてください。また、東のお蕎麦屋さんには春菊の天ぷらがメニューにあり、それは香りの良い東春菊ならではということや、シドニーでは東春菊のみ流通している、東春菊は元来観賞用として日本にもたらされた等、有益な情報や豆知識を教えてくださる方がいらして楽しかったです。
◇ ◇
読者のみなさんは春菊の種類の違いをご存じだっただろうか。特徴は違えどどちらも美味しい東西の春菊。ぜひ多くの人にそれぞれの魅力に触れていただきたいものだ。
なお今回の話題を提供してくれた蜜さんは日ごろ、ロケーションに合わせた着物のさまざまなスタイリングをTwitterやInstagram上で提案している。
いずれも着物好き、ファッション好きの心に訴える素敵なコーディネートばかりなので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
蜜さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/mitsu_kimono
Instagramアカウント:https://instagram.com/mitsu_kimono