冷蔵庫の奥に、キュウリを何日間も眠らせてしまったことはありませんか? 気付いた時にはふにゃっとしなびた状態で、諦めて捨ててしまうなんてことも…。実は、そんなキュウリを簡単に復活させる裏技がある。用意するのは、食品保存袋「ジップロック」と水だけ。「ゴミ箱行きはちょっと待って」
教えてくれたのは、群馬県前橋市で約470棟のビニールハウスを管理する「高橋農園」の高橋伸悟さん(45)。9年前に農業道に入り、野菜や果物の特徴や、おいしい食べ方の知識を身に付ける民間資格「ジュニア野菜ソムリエ」も取得。フードロスを減らしたり、食べ物の魅力を知ってもらったりするきっかけになればと、1年前からツイッターで野菜に関する豆知識を1日2回発信している。キュウリを復活させる方法もその一つだ。
切って水に浸すだけ!?
「キュウリは9割が水でできているんです。しなびた状態は水分不足になっているだけ」と高橋さん。原理としては、水分を補給してやれば元に戻るという。方法は、
①両端を落として半分に切る。
②ジップロックに水を溜めてキュウリを浸す。
③野菜室で一晩寝かせる。
以上の3ステップ。これだけで味も変わらず、パリッとした食感が戻るという。実際に試した人からは「素晴らしい復活劇」「ズボラ主婦なので、ためになる情報でありがたい」などとの驚きと感謝の声が相次いでいる。また、キュウリの復活方法はほかの野菜にも活用できるといい、高橋さんは「これからの季節は秋ナスがおいしい。しなびた場合は試してみて」と呼び掛ける。