モンスターハンター 巨大な武器やモンスター頭部展示 ゲームの世界観を体験 滋賀・甲賀「忍者のまち」とのコラボ

京都新聞社 京都新聞社

 人気ゲームシリーズ「モンスターハンター」と滋賀県甲賀市の共同イベントが、甲賀流リアル忍者館を主会場に市内各施設で始まった。ゲームの世界観を体験しながら市内を周遊する企画で、市の観光客では従来は少なかった若者層の誘客を目指す。

 2021年3月に発売が始まったシリーズ作品で忍術要素が入ったのを機に、市観光まちづくり協会が企画をゲーム発売元のカプコンに持ちかけた。市の観光客はゴルフ客や家族層が中心だったが、同ゲームを楽しんでいる20~30代にも市の観光をアピールする。

 主会場の甲賀流リアル忍者館では無料展示の1階で、モンスターに手裏剣を投げたり、スマートフォンのAR(拡張現実)アプリでモンスターが炎を吐く様子を見たりすることができる。2階の有料特別展では、信楽焼で作ったキャラクターや、ゲームに登場する等身大の武器やモンスターの模型を展示。手裏剣や鎖鎌など実際の忍者の武器を並べ、ゲームの世界観と対比することができる。イベント限定グッズも販売する。

 「モンスター討伐などのクエスト(課題)を達成する」というゲームの設定をモチーフに、くすり学習館や作陶体験施設、忍術村など市内の観光施設7カ所で「クエスト」を達成すると、「御朱印」をもじった「御狩印」がもらえる。信楽高原鉄道はイベント用ヘッドマークを付け、信楽駅では列車到着時にゲーム音楽を流す。

 企画した同協会の福島嵩仁さんは「ゲームが好きな人もそうでない人も非日常の体験ができる。世界的に人気なゲームシリーズで多くの人が甲賀に来るきっかけになれば」と話す。

 3月末まで。忍者館は月曜休館。

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