「東博特別展グッズでおなじみの狂ったクッションマニアのみなさま、今回の国宝展では遮光器土偶と銅鐸クッションです。懐かしの腕ぱっちん、小脇に抱えるのにジャストサイズな小さめクッション(挂甲の武人埴輪もあり)、フェイス型ポーチ、キーチェーンがあります。クッション買う。」と投稿したのは、かたじけない(@katajikenai893)さん。
脱力系の表情がなんともたまらない土偶や埴輪のぬいぐるみの写真が多数投稿されました。これらは「東京国立博物館創立150記念 特別展『国宝 東京国立博物館のすべて』」で販売中のグッズについてのツイートです。
「グッズ売り場は、土偶とハニワが完全にキャラクターグッズ化に振り切っていていいですね。仏像じゃあこんなことできないもんね」と、神仏研究家兼ミュージシャンの宮澤やすみさん(@yasumi_m)さんも投稿しました。
さらに、早い段階で遮光器土偶キーチェーンをゲットしたエノさんは、マイ土偶にオシャレなノルディックニットを着せ「まって?セーター着た遮光器土偶ちゃん、かわいすぎじゃない????」というつぶやきと共に画像を投稿。
その後も、メガネ姿や今風のジレスタイルなど、アザーコーデをアップするも「洋服を着せてしまったため、ぬいぐるみの模様が総刺繍で再現されている可愛さが、みんなに伝わらなかった…と、広まってからちょっと後悔しています」と、あふれんばかりの土偶ぬい愛を語ってくれました。
東京国立博物館で12月11日まで開催中の「東京国立博物館創立150記念 特別展『国宝 東京国立博物館のすべて』」では、開始早々チケット難が叫ばれ、入場も行列覚悟の大盛況ぶり。それに加えて、場外乱闘よろしく盛り上がっているのが、オリジナルグッズの争奪戦。常設のミュージアムショップとは別に、会場内の展覧会特設ショップのみで購入できるプレミアム感もあいまって、Twitter上にもさまざまな画像が投稿され、大賑わいとなっています。
大人気のぬいぐるみコレクションを筆頭に、一連のグッズは、なんと開催から1週間で売り切れ続出の熱狂ぶり。人気アイドルのライブで見られる“グッズ列”をも彷彿とさせる状況に、「レジで買い忘れに気がついて戻るとか地獄」「金銭感覚バカになる」「いっそ5大ドームツアーしてほしい」というコメントのほか、通販を熱望する書き込みも多く投稿されています。
そんな超話題のグッズについて、開発を手がけたグッズ制作企画チームの担当者さんに、お話を聞きました。
可愛いだけじゃない! 文様なども再現された本格派のグッズたち
ーー今回、展示の豪華さに加え、グッズも話題沸騰ですね。土偶や埴輪などが、まさかのぬいぐるみに!
「(グッズは)単純に可愛い、面白くなりそうだと思い、遮光器土偶や埴輪 挂甲の武人をデフォルメして、立体的なキャラクターのようにしたぬいぐるみを開発してみました」
ーー自由な発想がカタチになる企画会議、さぞや盛り上がったのでは?
「(今回の特別展の)窓口の方が大変協力的で、遮光器土偶の文様など専門的な事から、サブカル的要素もご理解いただき、大変楽しく商品の開発ができました。商品化には至りませんでしたが、国宝合体ロボの構想もあったんですよ!」
ーーたくさんの構想から厳選のラインアップというわけですね。こだわったポイントを教えてください。
「東京国立博物館内には常設のミュージアムショップがあるので、そこで取り扱う商品との差別化を意識しました。また、埴輪や土偶だけでなく、今回展示される国宝89件の作品をできる限り多く商品化するように取り組みました」
ーーTwitterで話題の土偶・埴輪のぬいぐるみ、銅鐸の抱き枕、土偶クッションは、特別展の開催からわずか約1週間ほどで完売!これほどの人気ぶり、予想はされていましたか?
「銅鐸の抱き枕は話題にはなるかな?と期待はしていたものの、ミュージアムショップの中ではかなり大きい商品になるので、ここまで売れるとは予想していませんでした」
ーーネット上でも、再販や通販での展開を熱望するコメントが多く寄せられていますが…
「おかげさまで大きな反響をいただき、嬉しい一方で、生産が追い付かず欠品となった商品も。今は在庫がない商品も、随時追加での納品を予定しています。各商品の生産状況によるので、時期や数量は未定なのですが…。実は、一部の商品については、今後通信販売も予定しております。詳細は、後日展覧会公式サイトでご案内します。ご購入いただけなかった方は、通販をご利用いただけると嬉しいです」
ーーフルラインアップが揃う会場で購入できればベストですが、通販ならゆっくり吟味できますね! 最後に、展示と合わせたグッズの楽しみ方を教えてください。
「本展は東京国立博物館創立150年を記念する特別展で、国宝はもちろん、東京国立博物館が所蔵する名品が様々なジャンルで数多く展示されています。きっと皆様の心に残る作品があるかと思いますので、その作品がグッズ化されているか、ぜひ探してみてください。ご自宅でグッズを眺めたとき、展覧会での作品との出会いや感動を思い出していただけましたら嬉しいです」
会場では話題のオリジナルグッズに加え、海洋堂が手掛けるリアルな遮光器土偶のフィギュア(受注生産)、サンリオキャラクター「シナモロール」や大人気育成ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」、イラストレーター「Noritake」などのコラボアイテムも登場しており、注目を集めています。
東京国立博物館創立150年記念 特別展
「国宝 東京国立博物館のすべて」
2022年10月18日(火)〜12月11日(日)
東京国立博物館
※事前予約制(日時指定)
※予約状況や開館日時の最新情報は展覧会公式サイトにてご確認ください
https://tohaku150th.jp/
■宮澤やすみさん(@yasumi_m)
https://twitter.com/yasumi_m
https://butuzou-world.com/column/miyazawa
テレビやラジオ番組のトーク、講演、さらに自身のバンド「ザ・ブッツ(The Buttz)」でも仏像や古代史の魅力を発信している"歌う仏像ナビゲーター"。特別展 『国宝 東京国立博物館のすべて』については、連載Webコラム「宮澤やすみの仏像ブツブツ」でも詳しく紹介されています。