ペットへの愛に音楽とアートの才能を見事に融合させた作曲家がいる。
イスラエルのエルサレムで音楽を学んだノーム・オックスマンさんだ。ペットを含む動物を表現する音楽を作りながら、さらに、音符によって、楽譜上に動物の肖像画を描いている。2021年からこのような作品を発表しはじめ、「Sympawnies(シンパウニーズ)」という名づけたプロジェクトを立ち上げた。
オックスマンさんは、顧客から依頼を受けて、そのペットに最もあう曲を作りながら、音符でペットのポートレートも描いている。依頼主から提供された犬や猫などをみながら、その犬や猫にぴったりくる曲を紡ぎ出していくのだ。
オックスマンさんは、まいどなニュースの取材に対し、「私は動物と自然が何よりも好きです。依頼の多くは亡くなったペットであり、制作過程では感情的になることが多いですね。クライアントのペットに感情移入してしまい、時には圧倒されそうになることもありますが、アートを通して自分を表現することができ、ベストフレンドをうしなった人たちに少しでも慰めを与えることができればうれしいです」と話した。
作品の対象となる動物はペットだけではない。犬、猫、うさぎ、へびのほか、子どものロバ、アナグマといった作品もある。オリジナルの楽譜はもちろん演奏することができる。数秒の短い曲から3分を超える曲まで、さまざまな曲があり、バラエティー豊か。オックスマンさん自身も3匹の猫を飼っている。それぞれの猫をイメージしながら作った曲と、猫の姿を浮かび上がらせた楽譜を持っている。
動物と音楽とアートを愛するこの作曲家は、少なくとも売り上げの20%を野良猫のために寄付している。「Sympawnies(シンパウニーズ)」のホームページでは、「私は、世界中の様々な動物の状況について認識を高めるため、そして動物保護活動のための資金調達の手段として、自分のアートを使うことにしました」と理念を掲げた。
作品は動画で公開されており、コメント欄もすばらしい音色と動物のポートレートに驚きを隠せない。
「楽譜が猫のようであるだけでなく、音も良い。 このような動画は、ピアノを叩き割ったような音で終わることが多いのですが、これは感動ものです」
「この曲は、宇宙の秘密を知っていて、そして、やんちゃな、ぽっちゃり猫を本当によく表しています。それもすごく良い音楽。クラクラするほど感動的」
絶賛と感動の言葉であふれている。
▽Sympawnies by Noam Oxman
https://www.youtube.com/@Sympawnies