「。」「◯」「0」「O」
句点、記号の丸、数字のゼロ、アルファベットのオー、全て円で表されるこれらの文字、どういう書き順で書いていますか。
「まいどなニュース」の編集部でこのテーマについて話し合っていたところ、ツイッターであるツイートを発見しました。投稿したのは、吉本興業に所属する絵本作家のやまがたしょうへい(@yamagatasyohei)さんです。
やまがたさんは、記号の丸と数字のゼロの書き方についてアンケートを実施。1:上から時計回り/2:上から反時計回り/3:下から時計回り/4:下から反時計回り。以上4つの選択肢でそれぞれ丸とゼロでアンケートをおこなったところ、記号の丸は【3:下から時計回り】が66.8%、数字のゼロは【2:上から反時計回り】が77.5%でそれぞれ一番多い結果となりました(投票数は丸が1977票、ゼロが770票)。
やまがたさんにお話を聞いたところ、きっかけは「もう削除されてしまって見つけれないのですが、海外の誰かのツイートで丸の描き方のアンケートを見かけまして、日本ではどうなんだろうと」と思い立ってアンケートを実施。自身の書き方については、「アンケート(結果)のまんまです。丸は3で、ゼロは2です」とのことでした。
書き順は何かルールで決まっているのでしょうか。小中高の教科書を発行する出版社「光村図書出版」(本社:東京都品川区)に話を聞きました。
書道課担当者に聞いた
取材に応じてくれたのは、同社・書道課の岸さん。書き順については書写の教科書に載っているといいます。
実は、それぞれの書き順は意外にも明確に定義されているわけではなく、かつ具体的な根拠はないそう。その上で、専門家が監修する光村図書出版の教科書では、「句点、半濁音(ぱ、ぴ、ぷ、などについている丸)、記号の丸は下から時計回り」で掲載しているといいます。
また、岸さんは「日本語は本来縦書きの文化なので、下からスタートして下に戻ってくると次の字を続けやすいという背景も関係しているのかもしれません」と推察します。
では、数字のゼロ、アルファベットのO(オー)はどうなんでしょうか。それについては、「数字のゼロは上から反時計回りに書きます」と岸さん。
「アルファベットのOに関しては、厳密に言うとやや右上辺りから反時計回りで掲載しています。GやCなど、他のアルファベットと同様ですね。とはいえ、アルファベットの書き順も厳密に決まっていないので、書写の教科書では書き方の例としてそのように紹介しています」とのことでした。
ちなみに、句点、半濁音、数字は小学1年生、アルファベットは小学3年生の書写の教科書に登場するそうです。
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ついつい混同してしまいがちな句点、半濁音、記号の丸、数字のゼロ、アルファベットのオー。みなさんはどのように書いていましたか?
また、今回お話を伺ったやまがたさんは、自身のSNSで4コマやイラストを掲載されています。クスっと笑えるイラストを投稿されているので、気になる方は覗いてみてはいかがでしょうか。
◆山形尚平:大阪府生まれ。吉本興業にて、芸人を経て、現在はイラストレーターとして活動中。SNSでシルエット クイズや4コマ、お笑い要素の強いイラストを発信し、各所から注目を集めている。2022年10月26日には初めての絵本『なんのかげ? どうぶつ?』(パイ インターナショナル)を刊行した。
ツイッター:https://twitter.com/yamagatasyohei