医師向けのキャリア支援サービスなどを提供している株式会社メディウェル(北海道札幌市)は、2022年10月に全国の医師の男女2250人を対象とした「医師の年収」に関する2022年の最新アンケート調査を実施しました。その結果、医師の年収帯で最も多いのは「1400~1600万円」でした。また、アルバイト・副業収入の除いた勤務先のみでの年収は「800万円未満」が最多だったそうです。
同調査によると、2022年時点での「医師の年収帯」で最も多いのは、「1400万~1600万円未満」(13.9%)でした。次いで、「1200万〜1400万円未満」(13.5%)、「1000万〜1200万円未満」(13.2%)、「800万円~1000万円未満」(10.1%)と続き、「800万円未満」は2.9%、「3000万円以上」が5.4%となり、年収の中央値は「1700万円」でした。
性年代別で中央値をみると、男性40~60代の年収は「1900万円」で、他の年代よりも多かったほか、すべての年代において、女性よりも男性のほうが年収が高かったそうです。
次に、「アルバイト・副業の実施状況」について聞いたところ、71%の医師が「アルバイト・副業をしている」と回答。
そこで、「アルバイト・副業収入を除いた主たる勤務先のみでの年収」を聞いたところ、「800万円未満」(25.0%)が最多に。次いで、「1000万〜1200万円未満」(11.5%)、「1400~1600万円未満」(11.4%)と続き、年収の中央値は「1300万円」でした。
同社は「副業・アルバイト込みの年収額とは中央値で400万円の開きがあり、多くの医師にとって副業やアルバイトの収入が大きなウェイトを占めていると考えられます」とコメントしています。
最後に、医師の年収を2020年と比較すると、顕著な変化ではないものの「1200万円未満」までの比較的低い年収帯の割合が低下し、「2600万円以上」の高年収の割合が増加している傾向がうかがえました。
また、2021年との比較では、「増えた」(30%)と回答した人が「減った」(20%)と回答した人を10pt上回る結果に。「年収が増えた理由」については、「アルバイト・副業収入」や「コロナワクチン業務での臨時収入」などが挙げられた一方で、「年収が減った理由」としても「コロナワクチンの臨時収入の減少」が挙げられたといいます。
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【出典】
▽【2022年版】医師の年収に関する最新アンケート結果(医師2250名調査)
https://www.dr-10.com/lab/questionnaire-on-doctors-income-2022/